文転・理転っていつまでに決めるのが良いですか。おすすめの人も知りたいです。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「文転をいつまでにしたらいいかの目安」を知れます。
この記事の内容
- 文転・理転とは
- 文転をいつまでに決めるか
- 文転するのがおすすめな人
得意な科目がある理系に進んだが、やりたいことが文理逆だった人に向けて解説してます。
僕も理系のクラスにいましたが、国公立文系大学に進学しました。
実際に、文転したからこそ、人よりも詳しいつもりです。
また、本記事の最後には、自分が文転・理転するべきかどうかも紹介しています。
ぜひ最後までご覧ください。
文転・理転の基本概要
最初に、文転・理転の基本を押さえましょう。
- 文転について解説
- 理転について解説
- 文転よりも理転は難しい
順番に解説していきます。
文転・理転の基本的情報①:文転について解説
文転とは、文理選択時に、理系を選んだ人が文系の学部を受験することです。
文転の中には、理数科に入学したが、文系学部を受験する人もいます。
理系のクラスにいたのに、受験は文系の科目を使う人という感じです。
元々、理系学部に進むつもりだったが前提にあります。
そのため、科目変更や環境変化など、少しややこしい部分も存在してます。
それ故、親や先生と揉めてしまうこともよくある話です。
文転・理転の基本的情報②:理転について解説
理転は、文理選択時に、文系を選んだ人が理系受験することです。
先ほどの文転の逆バージョンという認識で、問題ありません。
法学部志望の受験生が、理系の学部を目指し直すという感じです。
ただ、一般的に、理転することは厳しいと言われています。
そして、高校時代には、僕の周りで理転した人を聞いたことがありません。
文転・理転の基本的情報③:文転よりも理転は難しい
一般的に、文転より理転の方が難しいと言われています。
もちろん、個人的にも理転はおすすめしていません。
- 数学が増える(1A2B+Ⅲ)
- 理科1〜2科目を1から独学で勉強しないといけない
- 理科2科目がライバルより勉強時期が遅れている
- 国語が得意なのがそこまで活かせない
- 英語は最低限できて当然になる
国公立理系志望であれば、社会は2科目から1科目に減ります。
ですが、新たに勉強しないといけない科目の負担が大きすぎます。
理科2つと数学の3科目が増えることになります。
それでも理転したいならば、浪人も意識して理転するべきです。
やりたいことのために理転するという決断自体は悪いことではありません。
文転はいつまでに決めるべきかの目安
いつまでに文転を決めるかを、僕の実体験を踏まえて解説します。
国公立文系と私立文系で決定の時期が違う理由は、シンプルです。
その理由は、受験で必要な科目の数が違うからです。
ただ、私立文系は科目が少ないから簡単という訳ではないです。
少ない分、1科目あたりの深い学習が求められるようになります。
それでも、多くの科目を触ることより負担は少ない気がします。
国公立文系:必要な科目+いつまでに決定
文転後に、国公立文系に行くならば、5科目必要なことが多いです。
国公立文系で必要な科目
- 英語
- 国語
- 数学1A2B
- 社会2科目
- 理科基礎2科目
国公立文系志望だと、1年前には決定しないと、第1志望の大学に行ける可能性は下がります。
ただ、受験に必要な科目も多いだけではありません。
元々文系で、国公立を目指してる人との差がすでにあります。
そして、社会1科目を独学で勉強する可能性もあります。
そのため、国公立を目指すならば、早い段階から用意しておきましょう。
私立文系:必要な科目といつまでに決定
文転後に、私立文系を志望するならば、3科目あればOKです。
私立文系で必要な科目
- 英語
- 現代文・古文
- 数学・社会をどちらか
数学ではなく社会を選ぶと、2次試験の社会の対策が必要になります。
そのため、夏休みまでに基礎・標準問題を勉強しておきましょう。
そうすると、9月以降は2次対策に入ることができると思います。
私立志望でも、夏休みは必要な科目を重点的にやらないと痛い目を見ます。
僕は、現役の頃の9月に、国公立志望から私立志望に変更しました。
本番は、あと1問の差で落ちてしまいました。
勉強から逃げていたのも原因ですが、時期も大事な要素になります。
夏休み後に文転するなら、理想の結果を得られない可能性が高まります。
個人的には、夏休みまでには決めておきたいと反省してます。
もし、文転時期が遅くなったら、浪人を視野に入れておくのも大事です。
ただ、決断したからには、理系時よりも勉強を頑張ってほしいと思います。
文転するのがおすすめな人を紹介
文転するのがおすすめな人を解説します。
- 文理選択でとりあえず理系を選んだ人
- やりたいことが理系にないと思った人
- 数学1A2Bと国語が苦手ではない人
- 理科と数Ⅲで挫折してしまった人
1つずつ解説していきます。
おすすめの人①:文理選択でとりあえず理系を選んだ人
文理選択時に、理数が苦手ではなく理系を選んだ人が文転するのはOKです。
なんとなく、理数が得意だから理系を選択するのも、気持ちは分かります。
とりあえず理系はよくないと聞きますが、やりたいことが決まってる人の方が少ないです。
当時は、この歳で決まっている人の方が狂ってるって思って生きてました。
理由はシンプルで、まだ働いたことがないからです。
将来何がしたいか決まってない人は、とりあえず理系で勉強する選択を取るべきと思います。
実際に、経験してみることで、自分に合っているか身に染みて分かります。
経験することと、予想だけすることの説得力は全く違います。
一見、遠回りですが、今変えないと、変えるタイミングを逃します。
結果として、あの時文転しておけばよかったとなる可能性もあります。
おすすめの人②:やりたいことが理系にないと思った人
理系で勉強して、将来やりたいことが理系にない人にもおすすめです。
もちろん、やりたいことというのは、仕事としてやりたいことと考えます。
今何のために勉強しているか、決めていますか?
僕は理系の仕事で、この仕事をずっと続けたいものがありませんでした。
そこからずっと目を背けて、勉強していた時期がありました。
この仕事を40年間以上本気でやれる仕事が見つからなかったです。
建築士などの専門職も凄いですが、40年間続けるのが想像できませんでした。
ただ、理系科目の方が好きで、成績が下がるとデメリットもありました。
おすすめの人③:数学1A2Bと国語が苦手ではない人
得意科目での視点から見ると、数学か国語が苦手ではないもおすすめです。
両方とも苦手ではないと良いですが、片方の科目が苦手ではないだけでもOKです。
数学だけ苦手意識があるならば、私立文系に進むこともできます。
国語は文系のメイン科目で、どこの大学を受けるにも必要になってきます。
数学は文系のメイン科目ではありませんが、文転の強みがあります。
- 文系の人が苦手になりがちな数学が得点源
- 理系でしっかりと数学を勉強している
- 共通テストに数学が必須の大学が多い
- 2次試験で数学受験できる私立大学が多い
- 国公立の2次試験も数学必須も多くある
もちろん、文転したから数学ができると慢心することはNGです。
数学が苦手ではないなら、その分別科目の勉強時間を割きましょう。
関連・文転後の勉強時間配分
おすすめの人④:理科と数Ⅲで挫折してしまった人
理科と数学Ⅲで挫折してしまった人にも、文転はおすすめです。
数学2Bまではできるなら、国公立文系志望もできます。
ただ、本当に苦手科目かどうか見極めることも重要になります。
理系科目に関わらず、苦手科目は勉強時間が足りてないことも多いです。
もちろん、勉強量を増やすのも大切ですが、苦手ならば引くのも一手です。
まずは取り組んでみる条件はありますが、苦手なものは苦手です。
ときには割り切って、文系に切り替えることもありと思います。
まとめ:文転はいつまで・おすすめの人
「文転の決定時期とおすすめの人」を解説しました。
個人的には、自分がやりたいことに向かって進んでいればOKです。
目的のために、文転はいつまでと期限を設けるのはどうかと思ってます。
僕は今はこうして、のんびりと日々記事を書いています。
ですが、文転を周りに止められ、一度受験に失敗しています。
受験は失敗しても、ブログに出会えたことは、不幸中の幸いです。
高校生のうちに、やりたい仕事を見つけられただけ感謝です。
文転の期限・向いているだけでなく、方向性も同時に見つめ直しましょう。
そして、今の現状をしっかりと考える機会になれば幸いです。