公民科目の違いを分かりやすく教えて下さい。公民科目はどの科目を選択するのがおすすめですか。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「公民4科目のおすすめな人」を紹介します。
現在、公民科目を勉強しようか悩んでいる人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、公民科目はどの科目がおすすめなのかも知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
公民4科目の基本的情報
まずは、公民4科目の基本的情報を紹介します。
- 国公立文系受験生がよく利用する科目
- 暗記が多く知識が大切な科目
それぞれ説明していきますね。
その①:国公立文系受験生がよく利用する科目
公民4科目のどれかを受験で使う人は、そこまで多くはありません。
公民を使う受験生
- 国公立理系志望(地歴ではなく、倫政)
- 国公立文系志望(公民1科目)
- 私立文系志望(社会を政経受験)
私立文系の人でも、数学受験する人は公民科目を勉強する必要はありません。
また私立理系の人だと、社会の代わりに理科を2つ勉強しないといけないこともあるので、注意が必要です。
国公立志望の人は、文系で2つ・理系で1つ使うのが目安です。
国公立志望なら公民科目の配点がそこまで大きくなく、勉強も後回しになるかもしれません。
もちろんメインの勉強は2次科目ですが、受験科目としてしっかりと勉強しておきましょう。
注意点として、公民を3年生から学ぶケースもあり、学校の授業に合わせていると痛い目にあう可能性があります。
理系の受験生だと、理科の勉強が同様のことが言えるので注意しておきましょう。
独学で勉強して受験日までに仕上げておくことが大切になることも多いにあります。
自分の受験だからこそ、自分で責任を持って準備しておきましょう。
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その②:暗記が多く知識が大切な科目
公民科目は地歴科目と同様に、暗記が多い科目と言われています。
中学生の頃の公民と比べても、範囲はかなり広くなっており、難易度も上がっています。
ですが、勉強のやるべきことはほぼ同じで、知識を確実に覚えて使えるようにしていくことです。
地歴科目でも同様のことが言え、暗記をしっかりと行っていきましょう。
公民の共通テストの受験者数は、現代社会が1番受験者数を占めています。
理系の受験生は、地歴を社会科目として利用するので、人数はそこまで多くありません。
令和4年の共通テスト
現代社会 | 倫理 | 政治経済 | 倫経 | |
受験数 | 63,604 | 21,843 | 45,722 | 43,831 |
平均点 | 60.84 | 63.29 | 56.77 | 69.73 |
共通テストの地歴科目の地理・日本史では、14万ほど受験しています。
受験科目としても、地歴のどれかが設定されている大学も多く、地歴を選択するのが無難です。
公民4科目のおすすめな人紹介
次に、公民4科目がおすすめな人を紹介します。
- 現代社会:倫理・政経を広く浅く勉強できる人
- 倫理:人と考え方を一致するのが得意な人
- 政経:政治の内容に嫌悪感がない人
- 倫政:受験科目として必要な人
順番に解説していきます。
現代社会:倫理・政経を広く浅く勉強できる人
現代社会は、公民科目の中で1番暗記の割合が少ない科目です。
実際に、倫理・政治経済の内容を幅広く浅く勉強することになります。
地歴・公民科目の中でも1番負担が軽い科目で、受験者数も公民の中では多くなっています。
そのため、社会科目に時間・負担をかけることなく、他教科に時間を割きたい人におすすめです。
ただし、自分の志望校の受験科目に認定されているか確認しておくことが大切です。
倫理:人と考え方を一致するのが得意な人
倫理は暗記が大切で、人と考え方を把握することが必要な科目です。
そのためには、大まかに人の名前と思想を一致させていくことが大切です。
いきなり暗記から取り組んでも、暗記する知識が多すぎて、嫌になってしまうかもしれません。
少しずつ覚えることができれば、過去問でどのような問題が出題されているか確認をしましょう。
過去問などで問題傾向を確認できたら、何度も繰り返して暗記をしていくことがメインになります。
政経:政治の内容に嫌悪感がない人
政治経済も倫理と同様に暗記が大切ですが、暗記しないといけない内容が少し違います。
政治経済では、名前の通り、政治・経済の内容を理解して暗記する必要があります。
倫理・日本史・世界史と違って、現在の政治のことも多く、ニュースの内容で関連したものも出てきます。
また、政治経済では暗記だけでなく、計算関連の問題も出題されることがあります。
経済分野では、計算問題が出てくるので、しっかりと対策するべきです。
倫政:受験科目として必要な人
倫政は政治経済も倫理の2つの分野が同様に出題されている公民科目では、1番範囲が広い科目です。
倫政は大変と言われがちですが、地理・日本史・世界史と比べて範囲・難易度は下がります。
ただ地歴の科目を勉強しながら、倫政の勉強もするとなると、社会科目の暗記の量はかなり多くなります。
難関の国公立を目指す人だと、社会は地歴+倫政の固定が多いので、先に志望校を確認しておきましょう。
ちなみにですが、最初から科目を意識している人とそうではない人では大きな差が開いていきます。
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公民4科目のおすすめの選び方
最後に、公民のおすすめの選び方を紹介します。
- 文系共テのみの場合
- 理系共テのみの場合
- 文系2次(私立)ありの場合
- 公民科目を独学する場合
順番に解説していきます。
その①:文系共テのみの場合
文系で国公立大学受験のために、共通テストのみで公民科目を利用する場合は、志望校に合わせて科目を決めましょう。
現代社会が選択できるならば、現代社会を選ぶべきですが、もし厳しかったら政治経済がおすすめです。
政治経済を選択しておくと、私立の2次試験の受験として利用することができる大学もあります。
数学があまり得意ではなく、地歴よりも得意な人は私立の2次科目として利用してもOKです。
ただ本命の国公立の試験が政経ということは少ないので、数学・地歴を得意にしておくことが優先です。
もし、社会が2次試験でも必要ならば、個人的に日本史を選択することをおすすめします。
日本史を選択する理由は明確で、時間をかけると1番高得点が望める科目だからです。
その上、どこの大学でも日本史は使えるからという部分も挙げられます。
2次試験で公民科目が使えない大学もあり、自分の志望校の受験科目を確認しておくことが大事です。
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その②:理系共テのみの場合
理系で共通テストを利用する場合は、公民科目では倫政を勉強することがおすすめです。
ただ、学校で地歴の勉強をしているならば、そちらを優先して選択することをおすすめします。
理科2科目の勉強で忙しいので、独学で勉強する科目は極力減らしておきましょう。
地歴科目ではなくて、公民科目を選ぶとなると、基本的に倫政になるかと思います。
倫政といっても、地歴の勉強量に比べれば範囲が少なく楽と言われていますが、独学となると話は変わってきます。
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その③:文系2次(私立)ありの場合
文系の2次試験で公民科目を利用するならば、政治経済がおすすめです。
政治経済だと、2次試験の数学・地歴の代わりに受験することが可能な私立大学が多いです。
特に地歴の勉強をしっかりとしていなかった受験生は、政経を選択するのがベストです。
ただ、このケーズは私立専願で勉強している受験生で、国公立2次試験で政経受験はほとんどありません。
一般的に国公立の2次試験は、数学や歴史科目で受験することが普通ですよ。
その④:公民科目を独学する場合
公民科目を独学するとなると、上記の3つを確認しながら、自分の志望校に使える科目を選びましょう。
- 国公立文系→政経or倫政
- 国公立理系→地歴でも可能
- 私立文系→政経が使えるならおすすめ
ただし、独学するとなると、それなりの負担はかかるので、覚悟して臨みましょう。
実際に僕も文転をし、倫政を独学で勉強しましたが、なかなか最初手がつかない時期がありました。
最初の段階だけ、オンラインで勉強する習慣をつけて勉強すると取り掛かりがいいかなと今では思います。
学校で勉強しない分、代わりに何か補ってしっかりと勉強することが大切です。
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まとめ:自分の志望校に合わせた公民科目を選択
「公民科目のそれぞれのおすすめな人」を紹介しました。
志望している大学の受験科目によって、公民科目の選択内容は変化するのが普通です。
理想は志望校に必要な科目を文句を言わずに勉強することです。
特に倫政は、そこまで大きくはない割に範囲が広いからこそ、少し大変です。
共通テストだけの人は、倫政に負担をかけすぎずにこなしてOKか確認しましょう。