地理を勉強するときの全体像を教えてください。何か気をつければ良いことありますか?
こんな疑問に答えます。
この記事では、「地理の勉強の流れ」を紹介します。
これから地理を勉強していこうという人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、地理を勉強するときに注意することも知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
地理の基本的な情報
まずは、地理の基本的情報を紹介します。
- 地理の平均点と受験者数
- 共通テストの地理の特徴
それぞれ説明していきますね。
その①:地理の平均点と受験者数
地理の平均点と受験者数は以下の通りとなっております。
西暦 | 平均点 | 受験者数 |
2015 | 58,59 | 146,846 |
2016 | 60,10 | 147,929 |
2017 | 62,34 | 150,723 |
2018 | 67,99 | 147,026 |
2019 | 62,03 | 146,229 |
2020 | 66.35 | 143,036 |
2021 | 60,06 | 138,615 |
2022 | 58,99 | 141,375 |
2023 | 60,46 | 139,012 |
平均点は、6割程度をさまよっており、受験者数は14万人ほどとなっている科目です。
共通テストの平均点が5〜6割程度に作られていることからも、難易度としては標準的なテストといえます。
2022年まで1番受験者数が多かった日本史ですが、2023年は地理の受験者の方が多くなっています。
国公立理系の人は、地理で受験することがかなり多いのではないでしょうか。
反対に文系の学生は地理ではなく、日本史・世界史を選択することが多いイメージです。
学校の文理選択の際に科目が決まっているので、それに合わせた選択ができれば問題ありません。
-
文転した僕が考える地歴の科目のおすすめの人・選び方を解説!
その②:共通テストの地理の特徴
志望校によって地理の配点が大きくなる大学もあります。
ただ基本的に共通テストと2次試験の合計内での地理の配点は、5パーセント程度に収まります。
暗記することも少ないですが、配点がどれくらいなのか確認してから勉強することも大切です。
そんな地理の共通テストでは、大問が5つ出題されてます。
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 | 大問5 |
自然環境 | 資源・産業 | 都市・文化 | 世界の諸地域 | 日本の地域調査 |
特に大問3では、都市・村落や宗教や言語など多岐にわたる分野が出題されています。
出題されている範囲が広い分、幅広く学習することが求められています。
ただ、地理で満点を取ることはかなり難しいことなので、8割を目標に勉強しましょう。
共通テストの科目で満点なんて厳しいと思うかもしれませんが、物理・数学などの理系科目なら可能と言われています。
それを踏まえつつ、地理の目標点数を立てて、勉強をしていきましょう。
地理の勉強の流れを解説
次に、地理の勉強の流れを解説します。
- 地理の暗記分野
- 地理の演習練習
順番に解説していきます。
流れ①:地理の暗記分野
地理では暗記分野が大まかに言えば、2つに分かれています。
系統地理と地誌と呼ばれている分野で、まずは系統地理から勉強していきます。
系統地理と地誌
- 系統地理:一般的な理論を学習する
- 地誌:地域別に具体的な事例を学習する
簡単に系統地理を説明すると、場所に関係なく産業・経済・地形などの理論で勉強する分野です。
地域によって例外なこともありますが、基本的に系統地理の知識を使ってそれぞれの地域の勉強をします。
砂漠ができる仕組みなどは、どの地域でも同じ要因が絡んでいるためです。
砂漠ができる仕組みを理解しておけば、どの地域でも同じことが言えるので、容易に仕組みが理解できます。
ただ地理の参考書だと1冊300ページ以上と、ページ数が多いことがほとんどです。
そのため地理の学習では、1冊を何周もする前提で最初から利用しましょう。
同じ参考書を何周もするならば、1〜3周目は大まかに進めても大丈夫なことは理解できるはずです。
流れ②:地理の演習練習
地理の暗記事項が3周ほど終われば、実際に過去問に取り掛かっていきましょう。
この時点で、暗記が完璧である必要はなく、6割ほど理解できていたら問題ありません。
実際地理では、暗記問題よりも理屈を理解できているか問われることが多いです。
参考書を3周ほど勉強していたら、過去問でも6割ほどは得点できるかと思います。
過去問で間違えた問題をどのようなミスをしているか確認していき、修正していきましょう。
もちろん正解した問題では、根拠を理解して問題を解けたか確認していくことが大切です。
過去問を課題分析に使い、予想問題集で演習に慣れていく流れがおすすめです。
おすすめの予想問題集は河合塾の赤パックですが、演習慣れして課題を明確にできればどのパックでもOKです。
おすすめの共通テストの予想問題
- 河合塾の共通テスト用の問題集(黒本)
- 河合塾の共通テストパック(赤パック)
- 駿台の共通テストパック(青パック)
- Z会の共通テストパック(緑パック)
正直実際に解いてみて、パックよりも共通テストの方が難易度は簡単なので、点数にこだわる必要はありません。
ただしっかりと間違えた部分のやり直し→課題を見つけて実行の流れが重要です。
-
大学受験の過去問と予想問題集の違い【使い分け】
地理のよくある質問・疑問を紹介
最後に、地理のよくある質問・疑問を紹介します。
- 地理の勉強の仕方とは?
- 過去問をどれくらい解けばいい?
- 地理のやり直しの仕方とは?
順番に解説していきます。
疑問①:地理の勉強の仕方とは?
地理の勉強方法の仕方としておすすめなのが、暗記だけに頼らないということです。
もちろん暗記をすることは大切ですが、推測するための知識を覚えることが目的です。
そのため、地理での勉強では1問1答は必要ないと言われています。
推測するための知識として重要になってくるのが、統計や事象になります。
これらを利用して共通テストの問題を解かないと、勘で問題を解くことになってしまいます。
基礎の部分をささっと目を通して、過去問でどのように使うか学んで復習することがおすすめです。
疑問②:過去問をどれくらい解けばいい?
地理の共通テストの問題を解くことは大切ですが、数を打てばよいというものではありません。
目安として、インプット直後に3年分で、演習用で5年分解いたら十分だと思います。
地理の過去問を解きまくっていても、知識を入れていかないと点数はそこまで伸びていきません。
点数が固定されてきたと感じたら、過去問演習よりもインプット中心に切り替えていきましょう。
苦手な分野を把握・復習できれば、また演習して苦手分野を出して復習するの繰り返しです。
共通テストまでに時間は限られているからこそ、目の前のことを確実にこなしていくべきです。
ただ受験直前には、どの地域が出るか山張りくらいは行ってOKです。
疑問③:地理のやり直しの仕方とは?
地理では教科書外の問題が出題されることもあり、やり直しすることが難しい科目です。
ですが、一度間違えた問題くらいはやり直しする必要があります。
どのような根拠を使って間違えて、正しい根拠は何かという部分を確認しましょう。
問題によって使う根拠が違うため、間違えることが地理では多いでしょう。
始めて見た問題を間違えることは仕方がありませんが、類題なら取れる可能性を上げておきたいです。
特に地理だと根拠なしで正解することも多いので、正解した問題も本当に正しいか確認しましょう。
まとめ:計画を立てて早い段階から勉強する
「地理の勉強の流れ」を紹介しました。
地理は国公立理系志望の人が勉強することが多く、あまり時間を割きたくないでしょう。
最低限の暗記ができていたら、演習をしながら知識を増やしていきましょう。
そのためにも、やるべき順番を意識して少しずつ前に進んでいくことが大切です。
やるべきことを意識すると、参考書の数も少なくても特に問題はありません。
-
地理Bの出題範囲とおすすめの参考書!【共通テストに使う学生に】