物理基礎の出題範囲とおすすめの参考書を教えてください。物理基礎を勉強する上での注意点が知りたいです。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「物理基礎のおすすめの参考書」を紹介します。
物理基礎を勉強している人だけでなく、物理基礎を勉強しようか悩んでいる人にも読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、物理基礎を勉強する上での注意点も知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
物理基礎の出題範囲【共通テスト版】
物理基礎の範囲は、以下のようになっています。
第1編 物体の運動とエネルギー
- 第1章 運動の表し方
- 第2章 様々な力とその働き
- 第3章 力学的エネルギー
第2編 様々な物理現象とエネルギーの利用
- 第1章 熱
- 第2章 波
- 第3章 電気
- 第4章 エネルギーとその利用
- 第5章 物理学が拓く世界
実際の物理基礎の共通テストでは、大問が3つあります。
配点は1問3点以上と、他科目と比べてもかなり一問あたりの点数が大きい問題です。
小問集合が20点+エネルギーの利用が15点+運動のエネルギーが15点という配点になっています。
そうは言っても、物理基礎の範囲の半数は力学的エネルギーなどの力学という分野が占めています。
少し最初は難しいかもしれませんが、力学の範囲さえマスターできれば共通テストで怖いものはありません。
実際にテスト本番でも物理基礎は満点を取ることができました。
物理基礎のおすすめの参考書
次に、物理基礎のおすすめの参考書を紹介します。
- 高校物理基礎をひとつひとつわかりやすく。
- きめる! 共通テスト物理基礎
- 共通テストの過去問+追試問題
- マーク式の化学基礎の問題集・予想問題集
順番に解説していきます。
おすすめ①:高校物理基礎をひとつひとつわかりやすく。
学校で物理基礎に苦手意識がある初学者におすすめの一冊です。
ひとつひとつわかりやすくの概要
- おすすめの人:物理基礎の初学者
- ページ数:140ページ
- 費用:1,430円
- 進めるペース:60テーマで、1テーマ15分
- 注意点:教科書で理解できるなら必要ない
この参考書はカラーで、左ページに解説・右ペースに演習問題があります。
ただし、学校で物理基礎の内容に苦手意識がないならば、この参考書を勉強する必要はありません。
主に物理基礎を独学・物理基礎に苦手意識ある人のみ利用しましょう。
物理基礎の勉強は、勉強する速さよりも根本を理解することを大切にしましょう。
ただ、物理基礎の全体像を掴むためには、素早く全範囲を1周することをおすすめします。
1周目で理解できなかった部分を、2周目以降に時間をかけて勉強していきましょう。
おすすめ②:きめる! 共通テスト物理基礎
学校で物理基礎を履修した人は、この参考書メインに勉強していていきましょう。
きめる!物理基礎の概要
- おすすめの人:共通テストの物理基礎対策したい人
- ページ数:348ページ
- 費用:1,540円
- 進めるペース:本番まで何周も利用する
- 注意点:問題の数は少なめ
この参考書は共通テストのための参考書で、答えよりも理屈をしっかりと勉強しましょう。
ただし、学校の教科書とワークで代用しても問題ありません。
物理基礎の理屈さえ理解できていたら、問題集や参考書なんでもOKです。
受験生によって自分に合う参考書は分かれる科目だからこそ、教科書で勉強するのもありです。
教科書とワーク以外で物理基礎を勉強するなら、「きめる! 共通テスト物理基礎」がおすすめです。
おすすめ③:共通テストの過去問+追試問題
一通り物理基礎の内容が理解できた人は、実際に過去問を解いてみましょう。
共通テスト物理基礎の概要
- おすすめの人:物理基礎の根本を理解できているか確認したい人
- ページ数:656ページ
- 費用:1,210円
- 進めるペース:1回30分×11回分収録
- 注意点:物理基礎だけでなく、物理の過去問もある
共通テスト過去問は演習に慣れるためというよりも、覚えたことが定着・活用できているかに使いましょう。
もちろん暗記したことが定着していると確認できれば、演習のために使ってもOKです。
ちなみに共通テストの追試は難しくなっているので、いつもよりも点数が低くなりがちです。
予備校のHPなどで共通テストの過去問を見れるので、そちらで確認するのも問題ないです。
おすすめ④:マーク式の化学基礎の問題集・予想問題集
過去問を解き、苦手範囲が明確になった人は、教科書・参考書に戻り復習を行いましょう。
そして、新しい問題に時間のある限り挑戦していきましょう。
物理基礎の問題集の概要
- おすすめの人:共通テストの物理基礎の演習慣れをしたい人
- ページ数:各参考書による
- 費用:1000円程度
- 進めるペース:1回30分(最低3年分を目安に)
- 注意点:本番よりも少し難しめに設定されている
ここでは、実際に暗記したことがしっかりとアウトプットできているか確認しましょう。
しっかりと実力が出せていると、分かったら何年分もする必要はありません。
理科基礎は早い段階に終わらせて、社会などの他の科目に時間を割いていきましょう。
物理基礎を勉強する上での注意点
最後に、物理基礎を勉強する上での注意点を紹介します。
- 推測ではなく、根拠を持って解く
- 力学以外の範囲から終わらせるのもおすすめ
- 分からなくなっても問題を放置しない
順番に解説していきます。
注意点①:推測ではなく、根拠を持って解く
受験勉強で推測で問題を解くことはおすすめしません。
物理基礎に限らず、問題を解く際には答えとなる根拠があることが普通です。
もしも勘で解いて正解していても、答えの根拠を理解できていないならば、やり直しをしましょう。
共通テストの物理基礎は、5択ほどのマーク式であり、勘で答えがあってしまうこともあります。
入試本番以外は、問題を勘で解くのはできる限りやめておきましょう。
答えがあっていても、また問題の形が少し変わるとできなくなるだけなので、根本の理解を重視しましょう。
反対に勘で解けたならば、そのタイミングで根本を理解していくつもりで挑みましょう。
注意点②:力学以外の範囲から終わらせるのもおすすめ
物理や物理基礎では、力学の分野が1番難しいと言われることが多いです。
実際に僕も両方とも触っていましたが、力学の範囲が1番難しいなと思います。
その代わり、他の範囲はそこまで難しくないので、先に力学以外の範囲を手をつけるのもありです。
物理を勉強していた方なら分かるかと思いますが、物理基礎は力学以外の分野はかなり軽くなっています。
そのため、先にできる範囲を作ってから最後に力学に挑戦すると、模試でも比較的高得点を望めます。
最初に紹介した物理基礎の全体像をしっかりと把握しておきましょう。
そして範囲を細かく分けて、自分ができそうな範囲から挑戦していくことがおすすめです。
個人的には、熱・電気の範囲は比較的勉強したら伸びやすい単元だと思います。
とっかかりさえ掴めれば、容易に得点源になる分野なので、早い段階に取り組んでみてください。
注意点③:分からなくなっても問題を放置しない
物理基礎を勉強して分からない単元があっても、何もせずに放置しておくことはNGです。
たとえ分からない範囲(特に力学)を放置しても、勝手に理解できることはほとんどないです。
むしろ、分からないものが積み重なっていき、その科目を触るのが嫌になってしまうかもしれません。
普段僕はあまり先生に質問・授業を聞くことは好きではなかったのですが、物理基礎は助けられた記憶があります。
構造や理屈さえしっかりと理解してしまえば、同じ系統の問題で間違えることがほぼなくなりました。
対面ではなくオンラインだからこそ、教えるのが上手な先生と出会える可能性があります。
特に物理基礎などの理屈が大切な科目は、出会って教えてもらう先生も重要だと思います。
2週間無料体験も行なっており、塾に通わずに勉強したい受験生にピッタリです。
まとめ:物理基礎にあまり時間は割きたくない!
「物理基礎のおすすめの参考書」を紹介しました。
理科基礎が必要なのは、基本的に国公立文系志望の学生がメインです。
そのため、物理基礎などの共通テストだけの科目にはあまり時間を割きたくはありません。
時間を費やすべき科目は、2次試験の記述のある英数国がメインだと思います。
そのためには、物理基礎の勉強は最低限の数の参考書で行いましょう。