文転後の各教科の勉強時間の配分が知りたいなぁ。
こんな疑問に答えます。
新たにやりたいことが見つかり、文転を決断して周りにも打ち明けた頃でしょう。
少しホッとした気持ちとこれからやってやろうという気持ちでしょう。
とはいえ、なかには「理系と文系の勉強時間の違いが分からない」と不安になっている方もいるでしょう。
この記事では、「文転後のそれぞれの科目の理想の勉強時間」について紹介します。
この記事を読んでいただくことで、今後の勉強時間や目標設定の仕方について学ぶことができます。
ぜひ最後までお読みいただき、計画と行動をしてみてください。
なぜ勉強時間を見直すのか
文転したら勉強時間を見直すのかを、まずは1つずつ解説していきますね。
- 受験で使う科目が変わっている
- 志望校の科目の配点が変わっている
- 日々の勉強が理数・英語に偏るかもしれない
理由①:受験で使う科目が変わっている
文転すると、必要な受験科目は変わります。
国公立文系で必要な科目
- 英語(理系の頃と変化なし)
- 国語(記述とマーク両方)
- 数学1A2B(記述とマーク両方)
- 社会2つ(理系の頃の社会+追加で1つ)
- 理科基礎2科目(理系の頃の理科を基礎に変更が基本)
私立文系だとこんな感じです。
私立文系で必要な科目
- 英語(理系の頃と変化なし)
- 国語(現代文・古文の記述かマーク)※漢文がある人もいる
- 数学・社会科目を1つ選択(数学が得意なら数学選ぶべき)
受験に必要な科目が変われば、勉強時間も変わるのは当然ですよね。
理由②:志望校の科目の配点が変わっている
志望校によって、科目の配点は変化することがほとんどです。
同じ300点でも、A大学だと英語が得意な人の方が受かりやすいです。
反対にB大学は、苦手を作らない方が受かりやすい大学だと言えます。
なかには、同じ大学でも学部によって配点が違う大学もあります。
自分が受ける大学・学部は何を意識して勉強するべきかの確認が大切ですね。
志望校のことを日々意識して勉強している人としていない人では、同じ勉強時間だと合格する確率も違うでしょう。
ちなみに配点と志望校の決め方は、主に以下の通りです。
- 自分の得意科目が配点大きめ
- 自分の苦手科目が配点小さめ
- 第一志望と抑えの大学の配点が似ている
自分で得意な部分で勝負して、苦手では差をつけないという戦略で戦うスタイルです。
理由③:日々の勉強が理数・英語に偏るかもしれない
受験勉強は得意科目中心で戦う方が楽しいですが、注意が必要です。
もともと理系だったこともあり、英数理の勉強に偏ってしまうことがあります。
1日の8割を数学の勉強をしていたときがあり、それはダメだと先生に教えていただきました。
日々の勉強のバランスを手帳に書く方法を別の記事で詳しく紹介するので、しばしお待ちください。
私立大学志望の理想の勉強時間
私立文系志望の方に向けて、1週間の理想の勉強時間や配分を解説します。
現状の成績によって多少必要な時間は前後しますが、参考にしてもらえればなと思います。
- 第1志望の配点から決める
- 平日と土日の理想の勉強時間
その①:第1志望の配点から決める
受験勉強は、1科目だけ抜群にできても合格できないことがあります。
英語・数学などと1科目を特化している学部もありますが、一般的には3科目必要とする人がほとんどでしょう。
3科目受験をするならば、バランスよく勉強することと1科目で差をつけて逃げるという2つの作戦で分かれます。
1科目で差をつけるために勉強をその科目に集中させる作戦はよいです。
ですが、抑えの大学のことを考えるとなかなかそうはできないのが現状です。
私立文系の必要な科目と配点の例
英語(200点)
国語(150点)
数学・社会科目1つ選択(100点)
今回では英語:国語:数学・社会=4:3:2です。
英語を優先で勉強する優先度が高いことが一目瞭然です。
配点が変われば各科目の勉強時間の配分を変えることを忘れずに。
また、得意科目などあれば苦手に時間配分を譲るというふうにカスタマイズしてもOKです。
当たり前のことを伝えていますが、これがバランスよく勉強できる方法だと思います。
高校生や浪人生でも、勉強に使える時間は限られています。
若くて何でもできると言われている時期の中、その時間を勉強に時間を割いています。
勉強に使える時間の中でどう振り分けるか決めるために、配点から勉強時間のバランスを出すことをおすすめします。
その②:平日と土日の理想の勉強時間
理想の勉強時間が気になる人もいるでしょう。文転後はどれくらい勉強したら合格できるのだろうと不安なことが多いです。
また、せっかく時間配分決めても1日30分しか勉強していないと正直微妙ですよね…
理想の勉強時間は、目標というよりは目安の時間として考えてください。
私立文系の理想の勉強時間
- 平日(部活生):1時間以上
- 平日(受験生):4時間半以上
- 土日(部活生):3時間以上
- 土日(受験生):9時間以上
文転していることもあり、遅れている人が多いので、志望校と自分の実力に合わせて時間を増やしてもいいでしょう。
国公立大学志望の理想の勉強時間
国公立文系志望の方に向けて、1週間の理想の勉強時間や配分を解説します。
現状の成績によって多少必要な時間は前後しますが、参考にしてもらえればなと思います。
- 現状の成績と目標から決める
- 平日と土日の理想の勉強時間
その①:現状の成績と目標から決める
私立と同様に第1志望の配点から勉強時間を決めてもいいのですが、国公立志望だと科目が多いです。
そのため、まだ全範囲学習できていない教科もあります。
文転した人なら、社会2科目は完全に自分で勉強しないといけません。また2次試験の国語の対策も必須です。
国語は共通テスト対策もあるので、そこまで独学でも難しくないですが、社会2科目は大変です。
このペースを意識して、まずは苦手科目以前に、全範囲触ってない強化を優先に勉強配分を決めるべきです。
まず全範囲を触れたら、そのなかでも苦手な単元を埋める学習をしていきましょう。
あんまり科目別の配点にこだわると、苦手を潰すことに意識した学習ができなくなるかもしれません。
個人的には、紙に苦手分野を書きだすことをおすすめしてます。
苦手分野を書き出すTo doの例
- 課題:数学の微分・積分の問題演習
- 期限:1ヶ月以内
- 実際の勉強内容:平日1時間演習、土日2時間演習
これを他の科目とも組み合わせて、今すぐできることを勉強していくと苦手を潰した学習ができます。
受験科目が多いからこそ、1単元ずつ自信持ってできたと言えるようにしていきましょう。
国公立志望の時期別勉強の内容という記事を別で詳しく解説するのでしばしお待ちください。
その②:平日と土日の理想の勉強時間
国公立志望の人は、私立志望の人に比べて多くの勉強時間が必要になってしまいます。
理想の勉強時間は、目標というよりは目安の時間として考えてください。
国公立文系の理想の勉強時間
- 平日(部活生):1時間以上
- 平日(受験生):4時間半以上
- 土日(部活生):3時間以上
- 土日(受験生):10時間以上
13時間とか長々と勉強しているときもありましたが、毎日継続するのが大変で、10時間以降はとりあえず座っているだけといっても悪くない状態でした。
ただ、文転していることもあり、志望校と自分の実力に合わせて時間を増やしてもいいでしょう。
まとめ:文転後の志望校別の勉強時間
「文転後の志望校別の勉強時間」を解説しました。
受験生には時間が限られています。そして結果を出さないといけません。
自分の好きや嫌いを優先するのではなく、志望校に合格ためにということを念頭に置いて勉強をしていきましょう。
自分の得意な武器を磨くことは大切なのですが、受験合格という目標だとどうしてもズレてしまいます。
ですが、得意武器を磨くことは大学の4年間でできることです。
少しつらいですが、今はそれを我慢して頑張っていきましょう。