数学の基礎をしっかりと固めるインプット用の参考書が知りたいです。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「チャート式基礎からの数学IA・IIBの使い方紹介」を紹介します。
現在、数学の基礎固めをしたいけど、どの教材を使えばいいか悩んでいる人に向けての記事ともなっています。
もちろん、実際に青チャートIA・IIBを使っている方にもおすすめの内容です。
僕が実際に使っていた参考書で、参考になる部分も多くあるので、最後まで読んでいただけると幸いです。
ではさっそく見ていきましょう。
青チャートIA・IIBとは?
まずは、青チャートIA・IIBの特徴を紹介します。
- 青チャートIIA・IIBの基本的情報
- 青チャートIIA・IIBはいらない?
順番に解説していきます。
その①:青チャートIIA・IIBの基本的情報
「青チャートIA・IIB」は数研出版が出版している参考書です。
青チャートIAの概要
- おすすめの人:数学の土台をしっかりと固めたい人
- 費用:2,255円
- ページ数:671ページ
- 進めるペース:2ヶ月以上〜
- 注意点:1周目は素早く終わらせる
青チャートIIBの概要
- おすすめの人:数学の土台をしっかりと固めたい人
- 費用:2,431円
- ページ数:664ページ
- 進めるペース:2ヶ月以上〜
- 注意点:1周目は素早く終わらせる
数学IA・IIBで分かれており、様々な公式を使う問題が載っています。
高校数学IA・IIBで必要な分野がまとまっており、何周も通すことで同じような分野に慣れていけます。
そのため、1回でOKという参考書ではなく、何回か繰り返して使うことをおすすめします。
記述メインの参考書ですが、実際に共テの形式の問題を解くために基礎を抑えたい人にもおすすめの参考書です。
また、青チャートIA・IIB以外にも、それぞれのレベルのチャート式参考書があります。
青チャートが少し難しいと感じるならば、上記の参考書に取り組むことも検討して良さそうです。
赤→青→黄→白の順で難易度は下がっており、自分も赤から青に下げました。
その②:青チャートIIA・IIBはいらない?
青チャートIA・IIBは見た目の通り分厚い参考書のため、やらなくてもOKと思う方もいるでしょう。
特に数学が苦手な人だと、最後まで触り切るまでに挫折してしまい、中身を理解できないケースもあります。
正直数学の苦手意識がある人が取り組むとかなり大変なことになるかなと思います。
しかし、青チャートは網羅系参考書で、知識量としてはかなり多く載っていることは確かです。
数学が苦手な人だからこそ、周りよりも多くの知識を抑えて解答の際に使える状態にすれば有利になります。
ただ、数学が苦手な人が、必ずしも青チャートで対策する必要はないかなと思います。
参考書のレベルを下げたり、使える知識を確実に抑える戦略に切り替える手もあります。
青チャートIA・IIBの使い方
次に、青チャートIA・IIBの使い方を紹介します。
- 青チャートIA・IIBの内容
- 青チャートIA・IIBの使い方
- 青チャートIA・IIBはいつから使う?
順番に解説していきます。
その①:青チャートIA・IIBの内容
青チャートIA・IIBでは、教科書レベルのから難関大学入試対策まで幅広いレベルに対応している参考書です。
類題も近くに載っており、公式の使い方をいくつかの視点で学べる内容となっています。
分からない問題があれば、青チャートで類題があるか調べる辞書的な使い方も可能です。
また、問題数が多いためか問題のレベルが分かれており、自分に必要なレベルの問題を解くこともできます。
今の青チャートはスマホなどで例題を解説しているため、分からない問題があれば苦手解消する手段もあります。
その②:青チャートIA・IIBの使い方
問題の解き方を学ぶだけでは、数学の成績は伸びませんが、まずはインプットすることが大切です。
しっかりとインプットしてから、実際に自分でアウトプットできる状態を目指しましょう。
実際に記述まで勉強しないといけない人でも、最初のうちはインプットして知識を蓄えていきましょう。
もちろん2次試験で数学がない人も同様にインプットメインで、分からない問題があればすぐに答えを見ましょう。
答えを確認する際に大切なのが、どの公式をどのように使っているか理解して確認することです。
その他にも、青チャートの使い方のコツがいくつかあります。
青チャートのコツ
- 先に例題だけ勉強する
- 問題を見たら最初どのように手を動かすか考える訓練をする
- とにかく1問にこだわりすぎない
青チャートは問題数が多いためか、挫折して途中で諦めてしまう人も一定数いることは確かです。
ただ数学が苦手だからこそ、網羅している参考書を使いたいという気持ちも分かります。
使い方で特に意識するべきことは、1周あたりの時間をかけないということです。
ダラダラと勉強してしまうと進んでいる実感がなく、余計に苦手に感じてしまいます。
その③:青チャートIA・IIBはいつから使う?
青チャートIA・IIBを使うのは、以下の時期に始めるのがおすすめです。
おすすめの開始時期
- 数学が得意な人:高3の春休みから開始
- 数学が苦手な人:1学期中には開始しておく
数学が得意な人だと、高2中にIIBの範囲が終わると思うので、春休みから開始しておきましょう。
ちなみに夏休みなどの長期休みに先にIAを触っておくと、春休みに他の科目の勉強もできるのでおすすめです。
数学IIBまでを、高校2年生中までに学習し終わるならば、英語と共に先に進めておきましょう。
特に青チャートなどの分厚い参考書を使うとなると、夏から始めると間に合わないかもしれません。
青チャートIA・IIBのレベル
最後に、青チャートIA・IIBのレベルを紹介します。
- 青チャートIA・IIBがおすすめな人
- 青チャートIA・IIBの時間の目安
順番に解説していきます。
その①:青チャートIA・IIBがおすすめな人
青チャートIA・IIBがおすすめな人は、以下の通りです。
- 2次試験に数学が必要な人
- 数学が得意で問題演習の際の理屈を掴みたい人
- 暗記数学で乗り切りたい人
数学はよくセンスとか才能とか言われることはありますが、暗記でどうにかできる部分もあります。
ただし、才能がある人と並ぶためには膨大な量を暗記・演習する必要があります。
反対にたくさんの量をこなしているため、才能があると周りから見られているだけかもしれません。
すでに数学の記述に自信があり、インプットがしっかりとできている人にはおすすめしません。
青チャートをする必要はなく、実際に演習メインの学習を行うことが得策です。
もしインプットを確認したいとなれば、青チャートよりも薄い参考書で良いと思います。
青チャートのレベル
- 偏差値55〜
- 共通テスト6.5割以上
- 基礎・標準レベル
青チャートIA・IIBは、インプットの参考書なので、一通り全範囲学習してから手をつけましょう。
ただ掲載されている問題のレベルは、少し高い可能性もあるので、自分に合うチャート式を選びましょう。
白チャート | 黄チャート | 青チャート | |
偏差値の目安 | 45〜 | 50〜 | 55〜 |
1回の偏差値では当てにならないかもしれないので、目安程度で選んでください。
その②:青チャートIA・IIBの時間の目安
青チャートIA・IIBは合わせて600題以上ある参考書です。
1日10題解いたとしても、1冊あたり1ヶ月ほどかかります。
おすすめの時間の目安
- 1周目は1ヶ月以内を目安に飛ばす
- 2周目以降は、手を動かして演習
- 3周目〜は間違えた問題をメインに行う
早い人でも2ヶ月以上を見積もった方が良いくらい分厚い参考書です。
基本的に、受験直前まで確認用として利用することになると思います。
ただし、遅くとも夏が終わるまでに1周していないと少し危険かなという認識です。
9月以降は主にアウトプットメインの学習になるため、インプットは夏休みまでに終わらせておきましょう。
完全にインプットに移行する必要はありませんが、少しずつ割合を増やしていきましょう。
まとめ:計画を立てて青チャートを勉強する!
「青チャートIA・IIBの使い方」を紹介しました。
基礎固めは青チャート1冊だけで十分かと思いますが、問題数が多くインプットメインになります。
始める時期が遅すぎたら、アウトプットする時間がなく過去問に手が出ないかもしれません。
青チャートIA・IIBはかなり分厚い参考書なので、時間を多めにとっておき、しっかりと確認する必要があります。
ただインプット用の参考書なので、次の問題集に進む計画を立てて期限を決めましょう。