親や先生にどうやって文転のことを伝えよう。事前に流れを知っておきたいです。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「文転を親・先生に伝える流れ」を知ることができます。
僕自身、高校3年生時に、文転をしています。
本記事の後半では、「実際に話すときのコツ・台本例」もまとめています。
親や先生にどのように話そうか悩んでいる方は、参考にしてください。
親・先生に文転を伝える理由
まずは、親・先生に文転することを伝える理由を紹介します。
親・先生に伝えるのが面倒ですが、絶対に伝えるようにしましょう。
文転を伝える理由①:親が受験のスポンサー
大学受験は、親のサポート・支援があってこそ成り立っています。
学生視点からでは見えにくいお金も、意外とたくさんあります。
大学受験のお金事情
- 教科書・参考書代・塾代
- 受験費用・交通費・宿泊費
- 本命・抑え大学の入学金
国公立大学を1校受験するだけでも、共テ2万円と国公立大2万円です。
私立大学になると、受験するだけで1校3万円以上かかります。
その上に、参考書代・交通費も含めると、結構な値段になります。
それを親は文句言わずに、負担してくれていることに感謝しかありません。
あくまで親は、受験のスポンサーだということを忘れてはいけません。
文転を伝える理由②:進路相談時に複雑になる
学校の進路相談時に文転すると打ち明けると、反対されがちです。
文転すると前々から言っていても、三者面談時にも言われます。
話が進まず、先のことを一緒に考える方が有意義です。
ただ文転は、今まで積み上げたものを戻す行為です。
そう言われる理由も、僕個人としても分かります。
文転は反対されますが、実は積み上げた方向がズレていただけです。
そのため、周りに何を言われても気にする必要はありません。
自分で決めたことを、貫いてあげることが大事になります。
その分、一生勉強しとけばよかったと思わないくらい努力は必須です。
文転を伝える理由③:受験に必要ない科目が出てくる
文転すると、授業で必要ない科目が複数出てきます。
それ自体は、文転する上で避けられないことになります。
- 理科2つ:物理・化学・生物・地学
- 数学:主に数Ⅲ
大学受験において、受験に必要ない科目まで勉強する余裕はないです。
その上、文転している分、周りの受験生よりも遅れをとっています。
だからこそ、受験に必要ない勉強をするのは危険です。
ただ、学校側に何も伝えないと、勉強できないやつとしか思われません。
早いうちに伝えることで、定期テストで配慮してもらえることもあります。
文転決心から親・教師に伝えるまでの流れ
結論から伝えると、以下の流れで進めていきます。
- 文転する理由を明確にする
- どの大学・学部を受けたいか決定
- 抑えになる大学・学部を調べる
- 受験に必要ない科目を明確にする
- 独学で勉強する科目のプランを立てる
- 親・教師に話す日程・内容決定
順番に解説していきます。
文転の流れ①:文転する理由を明確にする
理系を選択したにも関わらず、文系に進みたい理由があるはずです。
おそらくですが、簡単に分けると2つになります。
文転する理由はどちらでもいいですが、前者の方が成功しやすいです。
後者の理由だと、理系から逃げているだけにしかなりません。
文系に行って何がしたいがないならば、理系のままでOKです。
やりたいことのための受験勉強が大事で、受験勉強は手段です。
別に大学受験を頑張らなくても、目的を達成できることもあります。
文転の流れ②:どの大学・学部を受けたいか決定
やりたいことを明確にすると、どの大学を第1志望にするか決めます。
文系でやりたいことがあるなら、学部は決まってることも多いです。
目標が学部に結びつく例
- 法学部:法律関係の仕事がしたい
- 文学部:歴史・文学作品を研究したい
- 経営学部:会社の仕組みを勉強したい
- 教育学部:小学校の先生になりたい
これくらいシンプルな理由で良いと思います。
選択した学部から自分が通いたい・通える大学を見つけましょう。
そう思えば、大学選びも意外と難しくないでしょう。
ただ、問題なのは、やりたいことと学部が結びつかない人です。
実は、僕もそのケースに当てはまっていました。
僕の学部選びの例
- 教育学部:進路や受験に困ってる人を助けたい
- 文学部:ブログ書くことで困ってる人を助けたい
- 経営学部:自分で塾を作って、困ってる人を助けたい
将来のやりたいことが、学部のどこでも良いケースもあります。
そういう人はどの大学に入るかより、大学で何をするかが大切です。
僕も個人で生徒を持ち、勉強指導をしていました。
もちろん、大学で学んだことだけが大事ではありません。
やりたいことの手段として、選択肢を持っておくだけで十分です。
文転の流れ③:抑えになる大学・学部を調べる
行きたい大学・学部が決まれば、抑え大学も今のうちに決めましょう。
受験の直前に決めると、勉強が忙しくて焦って決めることになります。
僕は、この大学しか行きたくない人も決めるのをおすすめします。
この大学しか進みたくないという気持ちは、本当に共感できます。
ただ、文転しているので、ライバルよりも遅れをとっています。
遅れを取っているのに、第1志望だけを見るとかなり危険です。
もしものときのリスクヘッジを、早いうちから用意しましょう。
抑えの大学の決め方は多くあるため、自分に合うものを選びましょう。
- 学部を固定して決める
- 同じ大学の学部を変える
- 第1志望と同じ科目の大学を選ぶ
- 家から通える大学にする
- 模試の判定で安全な大学を受験
- 過去問・配点を見て決める
- 受験日を確認して決める
これだけは譲れないポイントを1つ決めると、スムーズに決まります。
全部を求めるならば、文句言わず、勉強して実力をあげるのみです。
文転の流れ④:受験に必要ない科目を明確にする
第1志望・抑え大学が決まると、受験に必要ない科目が決まります。
私立文系を第1志望にするならば、必要な科目は3科目になります。
私立文系で必要な科目
- 英語
- 現代文・古文
- 数学・社会科目を1つ
自分が決めた大学によって、必要になる科目は変わってきます。
事前に募集要項を確認して、自分に必要な科目を明確にしましょう。
文転の流れ⑤:独学で勉強する科目のプランを立てる
必要ない科目とは反対に、自分で勉強しないといけない科目も出てきます。
私立文系で1番少ない例だと、国語の記述だけ独学ですれば問題ありません。
英語・数学・社会は学校の授業であり、利用可能です。
国語も、マーク試験対策の授業はあるので、活用しましょう。
ただ、国公立志望は、社会2つ目は独学で勉強しないといけません。
それに加えて、国語の2次対策もある人も存在します。
独学で勉強する人は、このペースを参考に計画を立ててみましょう。
文転の流れ⑥:親・教師に話す日程・内容決定
文転を決意し、受験校が決まると、親に話す日程を決めるべきです。
理想の伝える期限は、文転すると決めてから1週間以内になります。
志望校を調べるのに、時間をかけすぎるのはNGです。
ちなみに、親や教師に伝える日程を先に決めると、無駄な時間は減ります。
もちろん、大事なのは、自分で決めたことをやりきることです。
志望校に悩みすぎず、直ちに行動に移しましょう。
ですが、伝え方のコツ・台本を、1から考えるのは時間の無駄です。
文転を親・教師に伝えるコツを別記事で紹介しています。
文転を親・教師に話した後にやること
文転を話した後の流れや、やることも気になりますよね。
勉強だけすれば良いと思う方もいるので、この辺りも紹介します。
- 他科目の先生にも伝える
- 教科書・参考書の整理
- 受験に必要な勉強する
- 勉強の進捗具合を伝える
順番に解説していきます。
文転後にすること①:他科目の先生にも伝える
文転決定後は、文系の科目を勉強になるため、やるべきことがあります。
まずは、担任以外の先生に報告をしましょう。
担任の先生に文転することを伝えると、終わりではありません。
自分の口で必要なくなった科目の先生に、文転のことを報告しましょう。
先生同士の連絡が取れていない可能性もあり、直接伝えましょう。
僕の場合は、理科2科目の先生に報告をしました。
すでに文転することは決まっているので、相談ではなく報告で十分です。
文転後にすること②:教科書・参考書の整理
文転が決まれば、教科書や参考書の整理を行いましょう。
高1・2年で使っていたけど、必要ない本が出てくるはずです。
受験に関係ないものは捨てて、受験に集中できる環境を作りましょう。
教科書・参考書の整理方法
- ずっと使うもの:英単語や漢字など基礎的なもの
- 後で使うもの:問題演習のときに使えるもの
- 捨てるもの:受験に必要ないもの・もう必要ないもの
今は使えなくても、学習を進めていくうちに使えるものもあります。
そう思うものがあれば、今は残しておくのが無難になります。
反対に、受験科目に関係ないものは処分してOKです。
心配な人は、段ボールに入れて受験終わるまで置くのもよいです。
今のことを集中するための環境を整えてあげるのが、目的です。
文転後にすること③:受験に必要な勉強する
文転で大切なことは、志望校に向けて勉強することです。
決めたことに満足して、勉強を怠らないようにしましょう。
あくまで、受験勉強のゴールは志望校合格になります。
文転した人は、文系の人に比べて遅れをとっています。
遅れをとっているので、平均を目指して頑張ることから始めましょう。
焦りは禁物で、目の前のやることのみこなすべきです。
1から勉強を開始するのが、成功のコツです。
周りに流されることなく、自分に必要なものを勉強していきましょう。
文転後にすること④:勉強の進捗具合を伝える
模試などの結果が返ってきたときには、進み具合を伝えましょう。
結果が出ても出なくても、進捗具合を伝えることが大切です。
スポンサーとして、現状のレベルが気になる方がほとんどです。
親は、あなたがどのくらい勉強しているか意外と見ています。
向こうから聞いてくるまで待つのではなく、自分から言いましょう。
自分から言う方が、問い詰められることは少ないです。
模試の成績を言いたくない方は、普段の勉強の進み具合を伝えるのもOKです。
時間が少しあるときに伝えられると、親や先生も安心します。
それだけでなく、自分が今後の課題も分かりやすくなります。
まとめ:文転を親・教師に伝えるときの流れ
「文転を親・教師に伝えるときと流れ」を解説しました。
この記事の内容をまとめます。
文転を伝えるまでの流れ
- 文転する理由を明確にする
- どの大学・学部を受けたいか決定
- 抑えになる大学・学部を調べる
- 受験に必要ない科目を明確にする
- 独学で勉強する科目のプランを立てる
- 親・教師に話す日程・内容決定
文転を伝えてからの流れ
- 他科目の先生にも伝える
- 教科書・参考書の整理
- 受験に必要な勉強する
- 勉強の進捗具合を伝える
文転するまでにやらないといけないことは、意外と多くあります。
やることは多く見えますが、1つ1つ順番に片付けると、問題はないです。