大学入試の過去問の解き方を教えてほしいです。どの時期にどの解き方をすれば良いですか。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「大学入試の過去問の解き方の種類」を紹介します。
現在は大学生で、当時を振り返りながら解説していきます。
最後まで読むと、どの時期にどの解き方がおすすめかも紹介してます。
では、さっそく見ていきましょう。
制限時間関係なしで全て解答するやり方
まずは、制限時間を気にせずに全て解答する解き方を解説します。
- 問題に全て触るため
- 今後の勉強方針が立つ
- 解けなくても凹まない
それぞれ説明していきます。
理由:問題に全て触るため
過去問を時間制限ありで解くと、全ての問題を触れないことがあります。
特に共通テストの文系科目は、素早く処理することが求められています。
模試で時間内に終わらない経験したことある人も多いはずです。
そのため、一度時間を気にせずに過去問を解くことが大切です。
制限時間を気にするよりも、まずは問題の傾向を掴むことが優先です。
メリット:今後の勉強方針が立つ
過去問を実際に全部見ると、どんな問題が出題されているか分かります。
この形式を入試本番までに、合格最低点よりも上回れば、合格できます。
例えば、英語の過去問を例にとって挙げてみます。
- 英長文:2題出題
- 英文法:大問1つで10問
- 英作文:80字の自由英作文
上記の場合、長文練習がメインで、英作文の対策も必要になります。
そして、英文法を勉強時に、最低限使いこなせる勉強をすると、楽です。
基本暗記から演習を意識して勉強すると、差がつきます。
入試問題を解くために、過去問で課題を見つける作業を行いましょう。
その見つかった課題を基に、日々の勉強に取り組んでいきましょう。
注意点:解けなくても凹まない
過去問を無制限で解くときは、問題が解けなても、落ち込む必要ないです。
実際の入試ですら、6〜8割解ければ、合格することがほとんどです。
過去問を全部触るのは、苦手を分析して今後に活かすためです。
最初からできるならば、受験勉強しなくて良い訳なので、気楽でOKです。
基本は、過去問が解けない人が9割以上になります。
また、受験勉強はメンタルも大切な要素になってきます。
そのため、この時点では過去問に対して、気楽にいる方が問題ありません。
大問別で同じ種類の問題を解きまくるやり方
次に、大問別で同じ種類の問題を解きまくる方法を解説します。
- 同じ系統の問題に慣れるため
- 問題が変わっても対応できる
- 志望校次第で、できないことも
それぞれ説明していきます。
理由:同じ系統の問題に慣れるため
毎日同じことを続けると、無意識に体が動いてしまうことがあります。
部活動の基礎練習やネットサーフィンなど、色々なことが挙げられます。
これを受験勉強でも利用することは、有効と思ってます。
同じ系統の問題を集めて、それだけを何回も解きまくってみましょう。
同系統の問題を解きまくると、どういうときにミスするか見えてきます。
用語を覚えていないか、知っているが使いこなせてない風に把握できます。
受験勉強で大切なことは、1回した間違いをくり返さないことです。
メリット:問題が変わっても対応できる
同系統の問題を繰り返し解くことで、慣れが生まれていきます。
その結果、問題形式が少し変わっても、対応できる可能性が上がります。
同じ形式の問題を解くと、似てるパターンに気づける可能性が上がります。
ずっと同じものを繰り返し解くと、苦手意識が消えることもあります。
それに、過去問フルに時間を割くことは難しいことです。
1科目の問題を丸々解こうとすると、1時間以上かかってしまいます。
それに加えて、やり直しも含めると、2時間かかるのが普通です。
注意点:志望校次第で、できないことも
同じ形式を解きまくることは、志望大学によってできないこともあります。
数学が1桁・英語が3割でも、他科目の次第で合格できる大学もあります。
本番ですら点数が取れないのに、その前の時期では解くのは厳しいです。
繰り返して解く必要がない科目ならば、他科目を優先しましょう。
また大学によって、繰り返し解く用の問題集が存在しないこともあります。
繰り返し利用できるものがないならば、似ている問題集を使いましょう。
- 英作文:英作文の練習できる参考書
- ベクトル:ベクトルだけの問題集
- 古典文法:古典文法の問題集
苦手範囲を把握しているならば、その範囲の参考書で対策しましょう。
どの範囲から来ても解けるようにするために、全体像を抑えましょう。
解く順番を意識して、時間内で解くやり方
次に、解く順番を意識して時間内に解く方法を解説します。
- 本番には時間制限がある
- 本番の練習になる
- できる問題から解く
それぞれ説明していきます。
理由:本番には時間制限がある
実際の試験には、各科目毎に時間制限があります。
時間制限内で問題を解けなければ、得点にはならず、失点扱いです。
あくまで時間内にできることをすることが大事になります。
限られた時間内で、問題にどれだけアプローチできるかが、大事です。
全部解く必要はなく、時間内に最大限解くための練習が必須です。
メリット:本番の練習になる
時間制限を設けることで、どこに時間がかかるか分かります。
時間が無限ならばできると思ってしまいますが、分析してみましょう。
過去問分析でやること
- 頻出問題の確認
- 問題を解く順番を決め
- 大問毎の目標得点決め
- 苦手分野の分析
実際にやってみると、この大問は、何割取れたらOKか把握できます。
時間内にそのレベルであればできると思えたら、最高です。
反対にその範囲を諦めて、他で底上げする手段を取れるかもしれません。
しっかりと納得いくレベルで分析して、合格を掴み取ってください。
注意点:できる問題から解く
時間が限られているため、得点すべき部分から確実に取ることが大切です。
何度か解いて、この分野は落とせないと理解してるなら、話が早いです。
なんとなく自信がないならば、ネットや先輩に聞くことがおすすめです。
大切なことは、できること・できそうなものを失点しないことです。
1つのミスが合否を分けるなんて、大学受験においてはよくある話です。
当たり前のことすぎてつまらないですが、これが実情です。
どのタイミングでどの解き方をするのが良いのか?
最後に、どのタイミングでどの解き方をすれば良いかを解説します。
- 時間無制限で問題分析
- 大問別での過去問演習
- 時間制限ありの過去問
順番に紹介していきます。
最初の頃:時間無制限で問題分析
受験勉強最初の頃は、時間制限なしで問題分析に取り組みましょう。
分からない問題は答えを見て、なぜこの答えになるか考えましょう。
このレベルの問題を当日までに合格最低点までできたら、合格できます。
実際に過去問を見ることで、何のために勉強するか理解できたらOKです。
夏休み〜10月:大問別での過去問演習
大問別で解く意識を持つのは、基本的な学習を終えた夏がおすすめです。
全科目夏休みから大問別で演習よりは、仕上がってきた順にしましょう。
この時点で、フルで過去問を解いても、やり直しに時間がかかります。
そのため、無理に全部解くのではなく、細分化して挑戦しましょう。
類似問題を解く方が頭にも残りますし、関連付けがしやすいです。
大切なことは、全部一気にするより、優先順位をつけて演習することです。
苦手な分野を優先的に潰す方が、成績は伸びていきやすくなります。
11月〜12月:時間制限ありの過去問
本番に向けて時間を意識しての演習は、11月以降がおすすめです。
その前にフル演習はダメではなく、実力を試したい人は解きましょう。
本腰を入れて取り組むべき時期の目安として捉えてください。
反対に、テスト1ヶ月前は、あまり過去問を行うことをおすすめしません。
過去問演習よりも、今までやったことを振り返る時期にするべきです。
直前に焦った状態で演習しても、本番では使えないこともあります。
極限まで緊張していなくても、本番に頭が真っ白になることもあります。
僕自身、一度だけそのような経験をしたことがあります。
直前期は、試験本番でも使える知識を再確認する時間にする方が良いです。
テスト直前に点数が足りてなかったら、メンタルも凹むでしょう。
まとめ:目的を持って過去問に取り組む
「過去問の3パターンの解き方」を解説しました。
過去問は、時期や現状によって、使い方を変えるアイテムです。
点数が取れなくて落ち込むのは、やることを全てやってからです。
周りの受験生には、とりあえず演習しておこうという人もいます。
そうするのではなく、過去問を戦略的に利用していきましょう。