化学基礎の出題範囲とおすすめの参考書を教えてください。どれくらいのペースで進めていけばいいかも教えて欲しいです。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「化学基礎のおすすめの参考書」を紹介します。
現在理科基礎を始めようとしているけど、始めの一歩が出ない人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、化学基礎のやり直しの仕方も知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
化学基礎の出題範囲【共通テスト版】
化学基礎の範囲は、以下のようになっています。
第1編 物質の構成と化学結合
- 第1章 物質の構成
- 第2章 物質の構成粒子
- 第3章 化学結合
第2編 物質の変化
- 第1章 物質量と化学反応式
- 第2章 酸と塩基の中和反応
- 第3章 酸化還元反応
実際の共通テストでは、基本事項の暗記メインで+暗記したことを利用する演習メインという内容となっています。
ただ、どの範囲からも幅広く出題されている傾向があるので、全範囲できるように対策する必要があります。
ただ演習問題メインのテストではなく、暗記がメインの科目で、半分以上は暗記で乗り切れる内容です。
そのため、化学基礎の基本事項の暗記を最優先に行っていきましょう。
化学基礎のおすすめの参考書
次に、化学基礎のおすすめの参考書を紹介します。
- 鎌田の化学基礎をはじめから丁寧に
- 化学基礎の点数が面白いほどとれる本
- 共通テストの過去問+追試問題
- マーク式の化学基礎の問題集・予想問題集
- 補足:化学基礎の計算問題対策用の問題集
順番に解説していきます。
おすすめ①:鎌田の化学基礎をはじめから丁寧に
学校で化学基礎を履修していない人や化学基礎に苦手意識がある化学基礎初学者におすすめの一冊です。
はじめから丁寧にの概要
- おすすめの人:化学基礎の初学者
- ページ数:272ページ
- 費用:1,320円
- 進めるペース:1ヶ月以内に完成
- 注意点:この参考書だけでは共通テストは厳しい
カラーのイラストや図が多く利用されており、まだ化学基礎の知識がない人に向けての参考書です。
そのため、学校の化学基礎の授業に苦手意識がない人は必ずしも取り組む必要はありません。
この本は、インプット用の参考書であり、これだけでOKということはありません。
とりあえず化学基礎の全体像を掴むために、全範囲を1周することをおすすめします。
1周目で理解できなかった部分を、2周目以降に時間をかけて勉強していきましょう。
おすすめ②:化学基礎の点数が面白いほどとれる本
学校で化学基礎を履修した人は、この参考書メインに勉強していくことがおすすめです。
面白いほどとれる本の概要
- おすすめの人:共通テストの化学基礎対策したい人
- ページ数:363ページ
- 費用:1,320円
- 進めるペース:本番まで何周も利用する
- 注意点①:この参考書だけでは満点は厳しい
- 注意点②:化学基礎だけでなく、化学の過去問もある
この参考書があれば、共通テスト形式で7〜8割ほどの得点は可能です。
ただし、それぞれの分野の解説が浅い部分があるため、過去問などで演習しながら補っていきましょう。
問題演習して知らないことが出てきたら、この参考書にどんどんメモしていきましょう。
教科書に書いてある重要なことも参考書に写しておくと、使いやすくなると思います。
Amazonなどのネットで購入する際は、少し注意が必要です。
おすすめ③:共通テストの過去問+追試問題
一通り化学基礎の内容が把握できた人は、実際に過去問を解いてみましょう。
共通テスト化学基礎の概要
- おすすめの人:共通テストの化学基礎の出題傾向を掴みたい人
- ページ数:642ページ
- 費用:1,210円
- 進めるペース:1回30分×9回分収録
- 注意点:演習慣れというよりも暗記の確認に利用するべき
共通テストは演習に慣れるためというよりも、暗記したことが定着しているか確認に使いましょう。
もちろん暗記したことが定着していると確認できれば、演習慣れに使ってもOKです。
ちなみに共通テストの追試は難しくなっているので、8割以上暗記できてから解いてもOKです。
予備校のHPなどで共通テストの過去問を見れるので、そちらで確認するのも問題ないです。
おすすめ④:マーク式の化学基礎の問題集・予想問題集
過去問を解いていき傾向や苦手範囲が明確になった人は、「化学基礎の点数が面白いほどとれる本」に戻り復習を行いましょう。
そして、新しい問題に時間のある限り挑戦していきましょう。
化学基礎の問題集の概要
- おすすめの人:共通テストの化学基礎の演習慣れをしたい人
- ページ数:各参考書による
- 費用:1000円程度
- 進めるペース:1回30分(最低3年分を目安に)
- 注意点:完璧主義になりすぎない
共通テストと違って、実際に暗記したことがしっかりと出せているか確認しましょう。
しっかりと実力が出せていると、分かったら何年分もする必要はありません。
理科基礎は早い段階に終わらせて、社会などの他の科目に時間を割いていきましょう。
補足:化学基礎の計算問題対策用の問題集
もし過去問や予想問題集を解いていく上で、計算問題が特に苦手だと感じたら計算問題の対策をしましょう。
「化学基礎計算問題エクササイズ」という計算問題に特化した問題集がおすすめです。
計算問題エクササイズの概要
- おすすめの人:共通テストの化学基礎の計算が苦手な人
- 単元数:32章(62の例題・170の類題)
- 費用:990円
- 進めるペース:共通テストの計算問題が苦手意識がなくなるまで
- 注意点:必ずしも利用する必要はない
先ほど紹介した4つと違って、計算問題が特段に苦手な人のみ利用しましょう。
たまに分からない問題が出てくるだけならば、特にこの本は必要ないと思います。
間違えた問題の解き方をメモしておき、次回出てきたときに備えて対策しておけば問題ありません。
化学基礎を勉強する上での注意点
最後に、化学基礎を勉強する上での注意点を紹介します。
- 化学基礎はやり直しを大切にしよう
- 分からない単元があれば、人に聞くようにする
- 一問一答は利用しなくてOK
順番に解説していきます。
注意点①:化学基礎はやり直しを大切にしよう
化学基礎の勉強は、参考書1〜2冊に絞って、演習から知識を増やしていくことが大切です。
そのため、基本となる1冊を決めたら、何度か繰り返して基本事項を抑えていきましょう。
本の内容が6割ほど覚えれたら、過去問や模試などを解きながら、知識をインプットしていく流れです。
そうすることで、より本に書いていることが詳しく理解できるようになっていきます。
問題を解いていく上で間違えた問題は、次回以降間違えないように、やり直しを行いましょう。
基本となる参考書にメモをしておけば、その1冊さえあれば大丈夫です。
受験本番の際も、その本1冊だけ用意しておけば、特に困ることはないでしょう。
注意点②:分からない単元があれば、人に聞くようにする
化学基礎を勉強していて分からない単元があれば、放置しておくことはNGです。
たとえ分からない範囲を放置しても、勝手に理解できることはほとんどないです。
むしろ、色々な科目に分からないものが放置されていき、基礎が固まっていない状態になります。
特に共通テストだけの科目は、分からないところを自分でやろうとしないことが肝心です。
マーク式で選択肢から選べればいいからこそ、根本さえ理解できれば、比較的容易になります。
反対に勘で解いた問題のやり直しが適当になることの方が問題です。
もし理解できずに適当に選択肢を選んでいるならば、根本を分かっている人に教えてもらい、確実に理解していきましょう。
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注意点③:一問一答は利用しなくてOK
化学基礎の勉強のために一問一答を利用しなくてOKです。
他の科目にも余裕があるならば、一問一答を利用しても大丈夫です。
ただほとんどの受験生が、そこまで手が回る余裕はないと思います。
一問一答する目安として、全科目8割以上安定+2次の対策もまぁまあできている状態です。
もちろん共通テストの化学基礎は、一問一答しなくても8〜9割目指せる科目です。
ただ、英数国などのメイン科目に時間が取られてなかなか覚えられないというのが実情ではないでしょうか。
受験生の頃の僕もそこで悩んだので、勘違いしやすい化学基礎の内容を語呂合わせで覚えました。
まとめ:順番にやるべきことをやっていくのみ!
「化学基礎のおすすめの参考書」を紹介しました。
他の勉強も忙しいので、化学基礎などの共通テストの勉強はコンパクトに行いましょう。
何をしたらいいか分かりやすいように、化学基礎のために使う参考書も絞ってしまいましょう。
時間ややることを絞った分、2次科目や配点の大きい科目に時間を割いていきましょう。
そのためには、やるべきことを1つずつ順番にやっていくのみです。