地理の出題範囲とおすすめの参考書を教えてください。地理を勉強するときの注意点も知りたいです。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「地理のおすすめの参考書」を紹介します。
地理を勉強している人だけでなく、地理を勉強しようか悩んでいる人にも読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、地理を勉強する上での注意点も知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
地理Bの出題範囲【共通テスト版】
地理Bの範囲は、以下のようになっています。
第1編 さまざまな地図と地理的技能
- 第1章 地理情報と地図
- 第2章 地図の活用と地域調査
第2編 現代世界の系統地理的考察
- 第1章 自然環境
- 第2章 資源と産業
- 第3章 人口・村落・都市
- 第4章 生活文化・民族・宗教
第3編 現代世界の地誌的考察
- 第1章 現代世界の地域区分
- 第2章 現代世界の諸地域
- 第3章 現代世界と日本
実際の地理の共通テストでは、大問が5つあります。
配点は1問3点ほどで、大問1つごと20点ずつの問題です。
センター試験の頃は大問が6つだったので、問題数も以前より減少しています。
そうは言っても、地理の範囲では、系統地理と地誌の内容が大半を占めています。
系統地理と地誌
- 系統地理:一般的な理論を学習する
- 地誌:地域別に具体的な事例を学習する
実際の共通テストでも、前半では系統地理で、後半では地誌がメインで出題されています。
まずは、系統地理の勉強を行い、それを具体的に地誌の分野で再確認する流れが一般的です。
地理Bのおすすめの参考書
次に、地理Bのおすすめの参考書を紹介します。
- 村瀬のゼロからわかる地理bの2冊
- 地図帳
- 共通テストの過去問
- マーク式の化学基礎の問題集・予想問題集
- 補足①:ジオゴロ地理
- 補足②:統計・データの読み方が面白いほどわかる本
- 補足③:直前30日で9割とれる共通テスト地理B
順番に解説していきます。
おすすめ①:村瀬のゼロからわかる地理bの2冊
共通テストの地理対策を少ない参考書で済ませたい人におすすめの一冊です。
地理bの系統地理編の概要
- おすすめの人:共通テストの地理対策したい人
- ページ数:408ページ
- 費用:1,650円
- 進めるペース:本番まで何周も利用する
- 注意点:知識が多く載っているが、演習はできない
地理bの地誌編の概要
- おすすめの人:共通テストの地理対策したい人
- ページ数:368ページ
- 費用:1,650円
- 進めるペース:本番まで何周も利用する
- 注意点:系統地理の内容を踏まえて学習する
この参考書はカラーで、イラスト・図が多めの参考書です。
ただし、演習問題はほぼないに等しいので、3周以降は演習に入っていきましょう。
大抵の人は、地理は独学ではなく学校で一度触っているので大丈夫かと思います。
もし地理を独学することになる人は、この参考書の全体像をささっと掴むことから始めましょう。
-
村瀬のゼロからわかる地理Bの2冊の使い方紹介!
おすすめ②:地図帳
地理の共通テスト対策に地図帳は、必須アイテムです。
地図帳の概要
- おすすめの人:共通テストの地理対策したい人
- ページ数:174ページ
- 費用:1,760円
- 進めるペース:村瀬の地理と同時に
- 注意点:村瀬の地理bの地図を補う用
先ほど紹介した「村瀬のゼロからわかる地理b」では、全体像の地図のイラストがあまり出てきません。
地理では場所を通して、覚えないといけないこともたくさんあるので、地図帳は必須です。
特に工業・農業・産業がその国のどこで盛んかは、重要になってきます。
学校の授業の際に地図帳を購入しないといけないケースもあり、学校の地図帳を利用しても大丈夫です。
おすすめ③:共通テストの過去問
地理の内容が何周か通して理解できた人は、実際に過去問を解いてみましょう。
共通テスト地理の概要
- おすすめの人:インプットできているか確認したい人
- ページ数:704ページ
- 費用:1,210円
- 進めるペース:1回60分×14回分収録
- 注意点:最初は6割以上あればOK
共通テスト過去問は演習に慣れるためというよりも、まず覚えたことが定着・活用できているかに使いましょう。
もちろん暗記したことが定着していると確認できれば、演習のために使ってもOKです。
インプットを行い、はじめて過去問を解く際に6割ほど理解できて得点できていれば上出来です。
そこからインプットとアウトプットを同時に行い、得点を徐々に伸ばしていきましょう。
予備校のHPなどで共通テストの過去問を見れるので、そちらで確認するのも問題ないです。
おすすめ④:マーク式の化学基礎の問題集・予想問題集
過去問を解き、苦手範囲が明確になった人は、教参考書に戻り復習しましょう。
そして、新しい問題に時間のある限り挑戦していきましょう。
地理の問題集の概要
- おすすめの人:共通テストの物理基礎の演習慣れをしたい人
- ページ数:各参考書による
- 費用:1000円程度
- 進めるペース:1回30分(最低3年分を目安に)
- 注意点:本番よりも少し難しめに設定されている
ここでは、実際に暗記したことがしっかりとアウトプットできているか確認しましょう。
しっかりと実力が出せていると、分かったら何年分もする必要はありません。
足りていない部分を参考書でインプットし、知識を定着させていきましょう。
新しい問題を何年分か解いて、同じくらいの点数で伸び悩んできたら、インプットメインに切り替えることがおすすめです。
補足①:ジオゴロ地理
もし参考書を勉強しているときに、暗記が苦手だと感じたら覚えるための対策をしましょう。
「ジオゴロ地理」という語呂合わせの参考書がおすすめです。
ジオゴロ地理の概要
- おすすめの人:地理の暗記を語呂合わせで覚えたい人
- ページ数:219ページ
- 費用:1,100円
- 進めるペース:1ヶ月以内
- 注意点:必ずしも利用する必要はない
語呂合わせのための本ですが、解説部分もまとまっていて詳しいです。
もちろん、自分でゴロを作って覚えれる人は必要ない参考書です。
何度か間違えたものを中心にメモしておき、次回出てきたときに備えて対策しましょう。
補足②:統計・データの読み方が面白いほどわかる本
もし参考書を勉強しているときに、統計分野が苦手だと感じたら統計メインで対策をしましょう。
「統計・データの読み方が面白いほどわかる本」という参考書がおすすめです。
統計の読み方がわかる本の概要
- おすすめの人:統計分野の勉強をしたい人
- ページ数:240ページ
- 費用:1,320円
- 進めるペース:1ヶ月以内
- 注意点:アウトプットを終えてから行う
過去問や予想問題で演習をして、統計問題が格段に苦手な人のみ利用しましょう。
地理の共通テストで、問題になる統計を抑えることは大事なことです。
統計やデータの覚え方と押さえ方を詳しく解説しており、実践で使えるように仕上げていきましょう。
補足③:直前30日で9割とれる共通テスト地理B
もし直前期に地理を優先的に詰めたい人は、「直前30日で9割とれる地理B」がおすすめです。
直前30日で9割の概要
- おすすめの人:直前に地理の勉強メインでしたい人
- ページ数:208ページ
- 費用:1,320円
- 進めるペース:1ヶ月以内
- 注意点:他の科目とのバランスを大切にする
共通テスト直前期に、地理を対策したい人のみ利用しましょう。
他の科目を優先的に勉強したい人は、別に使わなくても大丈夫な一冊です。
この本は全範囲を深く勉強して、最後の確認として利用するなら効果を発揮します。
地理Bを勉強する上での注意点
最後に、地理Bを勉強する上での注意点を紹介します。
- 地理の勉強をいつから開始するか
- 1問1答を共通テストのために行わない
- 共通テストの難問にこだわらない
順番に解説していきます。
注意点①:地理の勉強をいつから開始するか
地理の勉強は理系・文系の受験生で始める時期が少し違います。
理系の受験生は、まずは2次科目の勉強を優先しましょう。
1学期のうちは、理科の勉強をメインに行い、夏休みに入ってから地理の勉強をすればOKです。
反対に文系の学生は、範囲が少ない理科基礎の勉強が終わり次第、社会1つ目として取り組みましょう。
理科基礎は、他の教科に比べて範囲が少なく、早い段階で7割以上確保できます。
範囲が少ない分、早い段階から得点源となり、受験においてのモチベーションを維持しやすいです。
受験勉強はモチベーションを維持するのが難しいため、得点源になる科目を持っておきましょう。
-
文転した僕が考える理科基礎4科目のおすすめの人と特徴を紹介!
注意点②:1問1答を共通テストのために行わない
地理の共通テストでは、語句暗記はあまり必要とされていません。
語句を覚えるよりも、なぜそのようなことになるのかという根拠を抑えることが大切です。
一問一答ベースで勉強すると、語句の暗記がメインになってしまい、根拠まで勉強しにくいでしょう。
それに地理に一問一答するほど時間をかけられない人がほとんどでしょう。
むしろ地理は覚えることが少ない分、理解して覚えないといけません。
そのため独学でも勉強することは可能ですが、先生の授業を聞いて根本まで理解する手もおすすめです。
2週間無料体験も行なっており、塾に通わずに勉強したい受験生にピッタリです。
注意点③:共通テストの難問にこだわらない
共通テストの過去問では、たまに難しい問題が紛れ込んでいます。
その時々紛れ込んでいる少しの難問に、時間をかけて対策する必要はありません。
むしろ、標準的で根拠を使って確実に解ける問題をしっかりと取れているか確認しましょう。
難問であれ、凡ミスであれ、ミスはミスで同じくらいの点数の価値があります。
それならば、確実に取れる部分を落とさずに得点することの方が効率がよいです。
地理ではよく2択でよいところまで絞れて間違えたというのがありますが、そこからのやり直しが大切です。
どの根拠を使って間違えて、正しい使うべき根拠は何だったのかまで確認しておきましょう。
2択までいけたからこそ、最後の詰めができたら得点することが可能です。
他教科でもこういうミスの仕方がありますが、油断せずにやり直しを丁寧に行ってください。
まとめ:地理Bは暗記→演習に移行していく
「地理Bのおすすめの参考書」を紹介しました。
地理Bが共通テストで必要なのは、基本的に国公立理系志望の学生がメインです。
そのため、地理の共通テスト対策にはあまり時間を割きたくないでしょう。
時間を費やすべき科目は、2次試験の記述のある英数理がメインだと思います。
そのためには、地理の勉強は最低限の流れを順番に行っていきましょう。