文転は逃げですか。ネットで逃げという意見を見ますが、実際はどうですか?
こんな疑問に答えます。
文転とは、一度理系を志した人が文系に移動することです。
一度決めたことを変えることに対して、文転は逃げと言う人もいます。
本当に文転は逃げでしかないのか気になりますよね。
この記事では、「実体験をもとに文転は逃げなのか」について紹介します。
結論から言うと、文転は逃げではないです。
文転に限らず、夢を諦めたらそれは逃げと考える人も存在します。
高校生だからこそ、極端な考え方になってしまうのも理解できます。
ただ、本当の逃げとは、やりたいことすらできないことと思ってます。
記事の後半では、僕が文転した理由も解説しています。
ぜひ最後までお読みいただけると、幸いです。
文転が逃げと言われる理由
文転が逃げだと言われる理由は、以下の通りです。
- 数理科目から逃げている
- 理系クラスで文系の勉強
順番に解説していきます。
文転が逃げと言われる理由①:数理科目から逃げている
文転する人の中には、理系科目から逃げて文系に行く人がいます。
たしかに、数学Ⅲや理科は難しく、理解するまでに時間がかかります。
極端に理系科目に苦手意識を持ち、文転している人もいます。
数Ⅲは苦手意識を持ってしまうと、勉強が進んでいる感覚がなくなります。
そして、徐々に自分には理系があっていないとなってしまいます。
しかし、数学2Bはできるので、文系に行けばどうにかなると考えます。
正直にいうと、数学2Bまで自信を持ってできるならば、文系でも戦えます。
数Ⅲや理科に苦手意識を持つと、文系ならばどうにかなるかもと逃げます。
とりあえず文理選択で理系に決めたのが仇となってしまいます。
文転は側から見れば、理数科目から逃げたようにしか見えません。
だからこそ、周りからは文転は逃げと言われてしまうのです。
文転が逃げと言われる理由②:理系クラスで文系の勉強
理系クラスで文系の勉強をしないといけないため、目立ちます。
授業はほとんど聞かず、クラスではある意味反抗的な存在になります。
文転をすると、受験に必要ない科目が一気に増えます。
受験に必要ない科目を、まともに授業を受ける人はいないと思います。
そのため、授業中には、授業を聞かずに他のことをやることになります。
授業をしてる先生や真面目に受けてる人は、不満を持っても仕方ないです。
おそらく、反対の立場なら、マイナスな印象を持つでしょう。
そういう普段の行動から、文転自体がマイナスな印象を持ってしまいます。
文転して逃げたとに言われてしまうのは、仕方がないことなのです。
文転が逃げではない理由
ここからは、文転が逃げではないと思う理由について、解説していきます。
- 受験勉強は自分のため
- とりあえず理系がある
- 納得していたら問題ない
文転が逃げではない理由①:受験勉強は自分のため
そもそも、文転以前に、受験勉強は自分でするものです。
学校の授業を聞いているだけでは、志望校に合格はほぼ不可能です。
もしクラス全員の志望校が同じであれば、別かもしれません。
そうでないならば、志望大学に合わせた演習を自分でしないといけません。
- 各科目の出題傾向
- テストの時間配分
- 科目別の得点配分
- 併願校の入試対策
もちろん基礎の部分は、授業で学ぶことができます。
ですが、全て学校に任せきりという人はいないはずです。
◇英単語・英熟語
◇数学の公式
◇古典単語・漢字
学校で習った基礎を踏まえつつ、勉強をするのはありです。
また、理系の生徒でも授業中に内職をしている人も存在しています。
それなのに、文転の内職は逃げということには、ならないはずです。
文転が逃げではない理由②:とりあえず理系がある
文理選択では理系を選び、文系に移動するのは悪いことではありません。
むしろ、自分の選択肢を広げるための賢明な行為と思っています。
なぜ言い切れるかというと、自分の実体験が関連しています。
僕自身、高1のときには、やりたいことが決まっていなかったからです。
数学が得意で、高2の夏にはセンター試験(現共通テスト)数学1Aで、8割安定してました。
自分の選択肢を狭めたくないなと思い、文理選択では理系に進みました。
ですが、学年が上がるにつれて、進路を本格的に考えるようになりました。
そのときに、やりたいことが見つかり、文転を決意しました。
それまでは、目の前の勉強に必死に取り組んでいるだけでした。
勉強する目的という本質から目を背けていたのも、大きいです。
文転が逃げではない理由③:納得していたら問題ない
周りから文転は逃げと言われる機会があるのかもしれません。
ただ、その場合でも、本人がその決断に納得していれば問題ありません。
僕は、60歳まで続けたい仕事を見つけてラッキーと思ってました。
だからこそ、僕の場合、皆何のために勉強してるのか疑問に思ってました。
それくらい、文系に進んでやってみたい状態で文転しました。
全くと言ってほど、親や先生の話を聞く耳はありませんでした。
反対に、文転しようか悩み、決断できずにいる人は問題です。
僕も悩んでたので分かりますが、この期間は全く勉強に手がつきません。
おそらく、1週間〜1ヶ月近く悩んでいた時期がありました。
ですが、その期間に決断して、何を勉強するかを考える方が効果的です。
進路で悩むのは分かりますが、遅くとも1週間以内には決めたいです。
僕が文転をしようと思った理由|体験談
僕が文転を決めた理由を紹介していきます。
大まかに言えば、以下の流れで文転を決断しました。
- とりあえず理系を選択
- 60歳までの仕事がない
- この仕事がしたいと発見
これから文転しようか悩んでる学生の参考になれば嬉しいです。
僕の文転体験談①:とりあえず理系を選択
先ほども述べた通りですが、数学が得意で理系を選びました。
文転をしましたが、中学生の頃から国語が1番苦手でした。
高校では、下から3番目を取ることもありました。
文理選択時には、理系ならば文転できるし理系と軽く決めました。
とりあえず理系の特徴
- 数理が苦手ではない
- 将来像が決まってない
- 優柔不断で決められない
- メリットが多い方で選ぶ
高校生が進路を決められないことは、仕方がないことと思います。
労働経験もない学生に、何が向いているかなんて分かる訳がありません。
文系に進んだ僕ですが、就職はエンジニアになっています。
進路なんて、あくまで曖昧なもので、何があるか分かりません。
ですが、早く決めた分、志望校に向けて対策できる時間も増えます。
僕の文転体験談②:60歳までの仕事がない
僕は2年間、理系のクラスで、理系の授業を受けていました。
そのときに、今なぜ勉強しているのだろうと考える機会がありました。
1番は将来のためですが、そもそも将来の夢がありませんでした。
そのため、余計になぜ勉強しているのか分からなくなってしまいました。
ですが、僕がいた理系では、専門的に1つを突き詰めるものが多いです。
曖昧な気持ちで、60歳まで働けないと思ってしまいました。
その理系の中の仕事で、40年以上続ける覚悟のあるものがありません。
それならば、理系の中に、僕がしたい仕事はないではないかとなりました。
僕の文転体験談③:この仕事がしたいと発見
やりたいことが見つからないフワフワした状態が続きました。
とにかく、文転するか決めようと、ネットで調べることにしました。
自分の進路で、周りに相談できなく、ネットを選びました。
当初は、漠然と文転したいけど、不安だなくらいでいました。
ただ、ネットで、文転のことを調べると、悩みが整理されていきました。
本当に徐々にという感じで、考えを言語化していきました。
様々なサイトを見ていると、人に簡潔に伝える仕事をしたいとなりました。
そして、その経験がこのブログを運営するきっかけになっています。
また、LINE電話で進路に悩んでる生徒の相談も乗ってました。
サイトと同様、生徒さんのするべきことを明らかにしていました。
こんな感じの流れがあり、高校生の頃は理系から逃げたのかもしれません。
ですが、高校卒業後はやりたいことができています。
まとめ:文転は逃げではない
「文転は逃げだと言われる理由」について解説しました。
大学受験までに絞って見ると、文転は逃げだと言われます。
ですが、人生100年時代ですし、特に問題はありません。
むしろ、18歳で心からしたいことが見つかったならば、早い方です。
自信を持って、行動してみればいいと思います。応援しています。