政治経済を勉強するときの全体像を教えてください。勉強する上で気をつけることはありますか?
こんな疑問に答えます。
この記事では、「政治経済の勉強の流れ」を紹介します。
これから政治・経済を勉強していこうという人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、政治・経済を勉強するときに注意することも知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
政治・経済の基本的な情報
まずは、政治・経済の基本的情報を紹介します。
- 政治・経済の平均点と受験者数
- 共通テストの政治・経済の特徴
それぞれ説明していきますね。
その①:政治・経済の平均点と受験者数
政治・経済の平均点と受験者数は以下の通りとなっております。
西暦 | 平均点 | 受験者数 |
2015 | 54,79 | 45,300 |
2016 | 59,97 | 49,184 |
2017 | 63,01 | 54,243 |
2018 | 56,39 | 57,253 |
2019 | 56,24 | 52,977 |
2020 | 53.75 | 50,397 |
2021 | 57,03 | 45,324 |
2022 | 56,77 | 45,722 |
2023 | 50,96 | 44,707 |
平均点は、5.5割をさまよっており、受験者数は5万人程度の科目です。
共通テストの平均点が5〜6割程度に作られていることからも、難易度としては標準的なテストといえます。
ちなみですが、ここ最近、政経よりも倫政の方が平均点は10点ほど高くなっています。
政治経済や倫政を受験科目として利用する受験生は、そこまで多くありません。
個人的にも、日本史や地理など学校で学ぶ社会科目を受験に使うことをおすすめします。
国公立文系で、社会2科目必要な人が公民科目を勉強する認識でOKです。
独学で勉強する科目が増えてしまうと、その科目の負担が大きくなってしまうためです。
よほどのことがない限り、文理選択で選んだ科目を受験に利用しましょう。
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公民科目の違い・おすすめの人を解説!文転した僕が選び方も紹介!
その②:共通テストの政治・経済の特徴
志望校によって政治・経済の配点が大きくなることもあります。
ただ基本的に共通テストと2次試験の合計内での政治経済の配点は、5パーセント程度に収まります。
暗記することがメインですが、配点がどれくらいなのか確認してから勉強することが大切です。
そんな政治・経済の共通テストでは、基本的に大問が4つ出題されてます。
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 |
まちづくり | 経済主体 | 経済課題 | 地方自治 |
2022年度の政治経済の内容
知識を暗記するだけでは問題を解けず、知識を組み合わせて解く問題が出題されています。
また出題されている範囲が広い分、幅広く学習することが求められています。
ただ、政治・経済で満点を取ることはかなり難しいことなので、まずは8割を目標に勉強しましょう。
政治・経済を2次試験に利用する人以外は、8割〜9割取れれば問題ないと思います。
共通テストの科目で満点なんて厳しいと思うかもしれませんが、物理・数学などの理系科目なら可能と言われています。
政経・経済の勉強の流れを解説
次に、政治・経済の勉強の流れを解説します。
- 政治・経済の暗記分野
- 政治・経済の演習練習
順番に解説していきます。
流れ①:政治・経済の暗記分野
政治・経済では暗記分野が大まかに言えば、2つに分かれています。
名前の通り政治・政財と呼ばれている分野で、どちらから勉強しても問題はありません。
個人的には、経済分野の方が楽しいと感じたので、先に経済分野を勉強しました。
ちなみに経済分野は、政治分野と違って計算が関わってくることがあります。
共通テスト政治・経済のためのインプットの参考書は、蔭山の共通テスト政治・経済1冊で十分です。
蔭山の政経の概要
- おすすめの人:共通テストの政経対策したい人
- ページ数:400ページ
- 費用:1,650円
- 進めるペース:1日1講以上×23講
- 注意点:1周目で完璧にしようとしない
400ページ以上ある分厚い参考書で、共通テスト直前まで利用しましょう。
同じ参考書を何周もするため、1〜3周目は大まかに進めても大丈夫です。
大まかに進めていくからこそ、全体像を容易に掴むことが可能でしょう。
最初に全体像を掴むことで、どれくらいのペースで勉強すればいいか逆算することが可能です。
ゴールまでのイメージを掴めた方が、勉強に自発的に取り組めると思います。
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蔭山の共通テスト政治・経済の使い方紹介【共通テスト対策に1冊】
流れ②:政治・経済の演習練習
政治・経済の暗記事項が3周ほど終われば、実際に過去問に取り掛かっていきましょう。
この時点で、暗記が完璧である必要はなく、6割ほど理解できていたら問題ありません。
政経では知識が大切ですが、組み合わせて使えるように練習しましょう。
先ほどの参考書を3周ほど勉強していたら、過去問で半分ほどを得点できれば問題はありません。
ただ、過去問をとりあえず数こなせばOKという考えはやめてください。
この場合は、今後の課題を見つけるために利用することになります。
課題が見つかったら、先ほどの参考書を使ってインプットをしていくことになるでしょう。
アウトプットできていない部分を中心に学習を継続して知識を定着させていきましょう。
ちなみに個人的には、過去問を課題分析に使い、予想問題集で演習に慣れていく流れがおすすめです。
おすすめの予想問題集は河合塾の赤パックですが、課題を明確にできればどのパックでもOKです。
おすすめの共通テストの予想問題
- 河合塾の共通テスト用の問題集(黒本)
- 河合塾の共通テストパック(赤パック)
- 駿台の共通テストパック(青パック)
- Z会の共通テストパック(緑パック)
正直実際に解いてみて、パックよりも共通テストの方が簡単なので、点数にこだわりすぎる必要はなしです。
ただ、間違えた部分のやり直しから課題を見つけて実行する流れが重要です。
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大学受験の過去問と予想問題集の違い【使い分け】
政治・経済のよくある質問・疑問を紹介
最後に、政治・経済のよくある質問・疑問を紹介します。
- いつから政治・経済を始めるべき?
- 政治・経済を独学で勉強をするのは?
- 政治・経済の暗記のコツはありますか?
順番に解説していきます。
疑問①:いつから政治・経済を始めるべき?
政治・経済を開始する目安の時期は、理系・文系によって少し違います。
政治経済を始める目安
- 2次試験に利用→3年1学期中に
- 理系の社会1科目→夏休みから
- 文系の社会→理科基礎1周終了後
社会の2科目ではない限りは、夏休みにはすでに触っている状態が理想的です。
とりあえず、全範囲を一回通して勉強している状態を目指しておきましょう
1番危険な状態というのが、どういう範囲を勉強するかすら知らない状態です。
英語や数学でもあるのですが、1つの分野に固着してしまい、全範囲を知らない状態のまま勉強してしまうことがあります。
1つの分野を大切にすることはもちろん大事ですが、全分野の内容を知ってからでも問題はありません。
特に公民科目は、3年生から受験対策として本格的に始まることもあるので注意が必要です。
疑問②:政治・経済を独学で勉強をするのは?
政治・経済を独学で勉強するのは、特に問題はありません。
しっかりとやることが明確になっているならば、自分で勉強することのできる科目です。
ただ、国公立志望の方だと、科目が多すぎてなかなか最初に手が動かないことがあります。
あれもこれもしないといけないというふうになってしまい、肝心な手を動かすことが疎かになりがちです。
気持ちも分かるのですが、行動しないとやることは減っていきません。
もし政治経済に取り組もうとしていて、なかなか手が出ないならば、環境に頼ることも一手です。
2週間無料体験を行なっており、基本独学で勉強したい受験生にピッタリです。
疑問③:政治・経済の暗記のコツはありますか?
政治・経済の暗記のコツはあるかと言われれば、自分の中では一応あります。
ただそのコツというものが自分に合っているだけで、全員に適応するものではないことを抑えておきましょう。
その上、勉強して数をこなす上で数が見つかるので、とりあえず1周、2周と回数を重ねていくのがベストです。
そのためには、1周あたりの負担を軽くして、とりあえず手をつけようという意識にしましょう。
また、政治経済は共通テストだけの科目で1日に何時間も勉強することができなかったです。
そのため、忘れてもすぐに思い出せるように語呂合わせやリズムで覚えることにしました。
思い出せる状態にしておくことで、完璧主義にならずにリラックスして勉強できました。
選択肢さえ選べればOKの暗記を心がけて、最小限の暗記を意識しておけば近道の方法が見つかっていくはずです。
目的を見失わずにできることを1つずつこなしていきましょう。
まとめ:徐々に細かい部分まで覚えていく
「政治・経済の勉強の流れ」を紹介しました。
政治経済を受験勉強で多くの時間を割こうと考えている人は、あまりいないでしょう。
周りと同じくらいの点数を確保して、英語・数学などで逃げ切る戦略が一般的です。
そのためにも、まずは大まかに流れを掴んでいくことが優先事項です。
平均点ほど取れるようになったら、時間をかけて細かい部分を覚えて得点を上げていきましょう。
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