浪人生の第一志望合格率が10%前後と聞いて、驚いています。第一志望に合格するためには何を意識したらいいですか?
こんな疑問に答えます。
この記事では、「浪人生の第一志望合格率が低い原因」を紹介します。
ただ、それでも浪人して最初の頃は目標を高く持っておくことをおすすめします。
最後までお読みいただくと、浪人生が第一志望を合格するための改善策も紹介しています。
ではさっそく見ていきましょう。
浪人生の成績の現状とは?
まずは、浪人生の成績の現状を解説します。
- 浪人生が成績上昇するのは、20%程度
- 浪人生が第一志望に合格するのは、10%程度
- 現役生と比較してみると
それぞれ説明していきますね。
その①:浪人生が成績上昇するのは、20%程度
浪人生が現役生の頃と比べて成績上昇するのは、約20%程度と言われています。
ただし浪人生が成績上昇する割合は、特定の統計によって明らかに判断できるものではありません。
成績上昇する人の特徴として、現役時代に勉強をしっかりとしていなかった人が挙げられます。
また現役のときから国公立志望で、全科目に手がつけれなかった人なども成績が伸びている印象です。
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その②:浪人生が第一志望に合格するのは、10%程度
その中で浪人生が第一志望に合格すると言われているのは、約10%程度です。
当たり前ですが、成績が伸びたからといって、第一志望に合格できるとは限りません。
成績が伸びても、その大学の合格点に到達していなかったら、もちろん落ちてしまいます。
また、受験の配点が小さい科目の成績が伸びても、配点の大きい科目の成績が伸びていなければ、落ちることもあります。
上記のように英語を伸ばさないと、合格基準には届かないこともあります。
その③:現役生と比較してみると
現役生の第一志望合格率も同様に10%程度と言われています。
この結果は意外でしたが、1年経ってもそこまで変わらないのが、リアルかもしれませんね。
第一志望の大学を決めるのが春頃と仮定しましょう。
受験まで1年間あるがために、自分よりもレベルの高い大学を志望してしまうためかもしれません。
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浪人生が第一志望に合格しずらい原因
次は、浪人生が第一志望に合格しずらい原因を紹介します。
- 自分のレベルよりも高い志望校設定をしている
- 1年間勉強ばかり生活が続かない
- 現役のときと同じ勉強をしている
順番に解説していきますね。
原因①:自分のレベルよりも高い志望校設定をしている
浪人生は浪人当初、第一志望を高く設定しがちになります。
僕も浪人開始早々に予備校に相談行くと、面談前よりも第一志望を上げさせられた記憶があります。
〇〇大に行けたらいいなという感じでしたが、知らぬ間に△△大志望しようとなっていました。
結果論ですが、これが必ずしも悪いかと言われれば、そうでもないです。
1年間1つ上の目標を目指しながら、勉強することで継続して勉強することができたと思います。
ここなら合格できるからという理由で、浪人生が第一志望校を決めてしまうとダレてしまうのではないでしょうか。
僕個人としては、納得できる大学よりも勉強量の方が大切です。
原因②:1年間勉強ばかり生活が続かない
浪人生は、1年間大学に合格するための受験勉強ばかりの生活をしなければなりません。
1日や1ヶ月だけならば、楽しくない受験勉強を継続することができるかもしれません。
ですが、浪人生の受験生活は1年間あります。
1年間受験勉強だけの生活を楽しいと思える人はなかなかいないでしょう。
無駄に時間があるため、ルールを決めておかないとすぐに他のことに逃げてしまうかもしれません。
浪人期の7つのルール
- 朝9時〜夜9時の12時間勉強する
- 隙間時間に暗記して、机で演習を多く
- 1人で勉強する
- 志望校を途中で変えない
- 息抜きは数学の問題や漢字
- 勢いよりも継続力を大切に
- 1週間で見て、全科目まんべんなく
自分なりのルールを決めて、少しでも後悔のない浪人生活を送りましょう。
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原因③:現役のときと同じ勉強をしている
現役生の頃と同じ勉強をしていると、第一志望に合格することは難しいでしょう。
現役生の頃にその勉強をして、実際に落ちてしまったことを自覚しましょう。
いやもしかしたら、勉強の仕方は良かったのかもしれません。
- 勉強に向き合う姿勢がダメだった
- 勉強の仕方はOKだが、演習の数が足りない
- そもそも納得するほど勉強していない
- 目標は明確ではなく、とりあえず勉強していた
このように、浪人してしまった原因は人それぞれです。
一旦、自分が第一志望に落ちてしまった理由を見つめ直してみましょう。
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浪人生が第一志望を合格するための改善策
最後に、浪人生が第一志望の大学に合格するための改善策をみていきましょう。
- 現役生の頃と違うことをする
- 成績上昇と第一志望合格は違うことを把握しておく
- 周りと馴れ合う必要はない
順番に解説していきます。
改善策①:現役生の頃と違うことをする
先ほど、現役生のときを振り返って足りなかった理由を出してみました。
- 勉強に向き合う姿勢がダメだった→毎日勉強する習慣を作る
- 勉強の仕方はOKだが、演習の数が足りない→問題演習の割合を多くする
- そもそも納得するほど勉強していない→スマホ解約して勉強する
- 目標は明確ではなく、とりあえず勉強していた→志望校をしっかり決める
上記のように、課題が出てきたら、やるべきことも見えてくると思います。
現状抱えている課題からどうなりたいかをイメージして、そのために何をするか具体的に落とし込んでいきましょう。
この差を埋め合わせる作業は、受験勉強だけでなく、今後生きていく上で大切なスキルだと思います。
改善策②:成績上昇と第一志望合格は違うことを把握しておく
とりあえずみんなが受験する模試ができても、第一志望の問題が解けないことはよくある話です。
理由は、受験する模試によって、マーク式か記述式かと異なるからです。
- 河合塾マーク・記述模試
- 駿台マーク・記述模試
- 東進共通テスト本番レベル模試
- 志望校別の模試(〇〇大の問題形式)
自分が目指している志望校と同じ出題形式の模試もあれば、全く関係ない模試の問題もあります。
私立大学志望者で、英作文が出題されないのに、受験した記述模試では英作文が出るなどです。
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改善策③:周りと馴れ合う必要はない
個人的な意見になってしまうのですが、浪人期間中周りと馴れ合う必要はないです。
受験勉強にしんどい時期に周りとつるみすぎると、一緒に崩壊していくことが多いです。
浪人期につるんで崩壊する例
- 1人がやる気無くして、引きずられる
- 周りが合格して、やる気無くす
- サボり癖がついて、勉強しなくなる
- 周りの子が成績落ちて気まずくなる
自分だけだと、周りに影響されることなく、浪人生活を過ごすことができます。
まとめ:浪人初期の志望校は高めに持っておく
「浪人生の第一志望に合格するための改善策」を解説しました。
基本的には、現役生の頃と違うことをすることが大切です。
勉強の仕方の人もいれば、量を倍に増やすなど中身を変えなければいけない人もいます。
それを行うためには、やはり高い志望校設定が必要ではないでしょうか。
あと少しで合格できるかもの状態だと、あんまり改善する気にもならない人が多いでしょう。