物理基礎を勉強するときの全体像を教えてください。何か気をつければ良いことありますか?
こんな疑問に答えます。
この記事では、「物理基礎の勉強の流れ」を紹介します。
これから物理基礎を本格的に勉強していこうという人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、物理基礎を勉強するときに注意することも知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
物理基礎の基本的な情報
まずは、物理基礎の基本的情報を紹介します。
- 物理基礎の平均点と受験者数
- 共通テストの物理基礎の特徴
それぞれ説明していきますね。
その①:物理基礎の平均点と受験者数
物理基礎の平均点と受験者数は以下の通りとなっております。
西暦 | 平均点 | 受験者数 |
2015 | 31,52 | 13,289 |
2016 | 34,37 | 18,304 |
2017 | 29,69 | 19,406 |
2018 | 31,32 | 20,941 |
2019 | 30,58 | 20,179 |
2020 | 33.29 | 20,437 |
2021 | 37,55 | 19,094 |
2022 | 30,40 | 19,395 |
2023 | 28,19 | 17,978 |
平均点は、6割程度をさまよっており、受験者数は2万人ほどとなっている科目です。
共通テストの平均点が5〜6割程度に作られていることからも、難易度としては標準レベルなテストといえます。
1番受験者数が多い生物基礎は、毎年12万人ほどらしいです。
国公立文系の大半の人は、化学基礎と生物基礎で受験することが普通です。
学校の文系の理科基礎選択では、化学と生物のみという学校もあります。
そのため、受験科目の多い国公立志望だと、独学で勉強する負担を減らすのが基本でしょう。
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その②:共通テストの物理基礎の特徴
物理基礎に限らず、理科基礎は、全科目の中でも配点はそこまで大きい科目ではありません。
そのため、効率良く点数を確保することが求められる科目です。
また出題範囲も広くはなく、物理の範囲と比べて1割ほどしかないと言われています。
そんな理科基礎に含まれている物理基礎の共通テストでは、大問が3つ出題されてます。
大問1 | 大問2 | 大問3 |
小問集合5題(20点) | エネルギーの利用(15点) | 運動とエネルギー(15点) |
エネルギーの利用では、波・電気・熱などの範囲が問われ、運動とエネルギーでは、主に力学の知識が問われています。
1問あたりの配点がかなり大きな科目で、一問間違えてしまうと4点以上引かれてしまいます。
ただその分、満点を目指しやすい科目でもあるので、物理基礎が苦手ではない人にはおすすめです。
共通テストの科目で満点なんて厳しいと思うかもしれませんが、物理基礎なら意外と可能です。
それを踏まえつつ、実際に物理基礎をどのような流れで勉強すればいいか解説していきます。
物理基礎の勉強の流れを解説
次に、物理基礎の勉強の流れを解説します。
- 物理基礎の暗記分野
- 物理基礎の演習練習
順番に解説していきます。
流れ①:物理基礎の暗記分野
理科基礎の中でも、物理基礎は暗記よりも演習が多い科目と言われています。
最低限の暗記さえしっかりとしておれば、問題を解いてより深く学習していくことが大切です。
教科書でも参考書でも問題ありませんが、最低限の知識を抑えていきましょう。
特に単位をなかなか覚えることができなかったので、まとめておくことをおすすめします。
物理基礎は単位を覚えていたら、そのまま当てはめるだけで解けることも多いです。
覚えにくい単位のみまとめておいて、語呂合わせで覚えておきましょう。
共通テストの物理基礎を毎日勉強することが現実的に厳しいので、思い出せるようにしておきましょう。
また、根拠をもって考える練習をしておくと、演習に入ったときにスムーズに取り組むことができます。
特に図を自分でも描けるように意識しておくことが物理基礎の勉強で大切です。
流れ②:物理基礎の演習練習
物理基礎の基本の暗記事項が終われば、実際に過去問に取り掛かっていきましょう。
この時点で、暗記が完璧である必要はなく、6割ほど理解できていたら問題ありません。
国公立文系志望ということもあり、共通テストまでの時間が限られているからこそ、できる範囲でOKです。
間違えた問題をどのように間違えたか、確認・メモしながら知識をつけていきましょう。
特に図を書けたか・流れを理解して問題を解けたか確認していくことが大切です。
過去問を課題分析に使い、予想問題集で演習に慣れていく流れがおすすめです。
過去問で8割近く得点できそうなら、共通テストの追試に手を出すこともおすすめです。
おすすめの共通テストの予想問題
- 河合塾の共通テスト用の問題集(黒本)
- 河合塾の共通テストパック(赤パック)
- 駿台の共通テストパック(青パック)
- Z会の共通テストパック(緑パック)
おすすめは河合塾の赤パックですが、演習慣れして課題を明確にできればどのパックでもOKです。
正直実際に解いてみて、パックよりも共通テストの方が簡単なので、点数にこだわる必要はありません。
知識問題から図示問題の順に解くと、楽に感じると思います。
自信ない問題は後回しで、自信をもって進むことで高得点を取ることができます。
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物理基礎のよくある質問・疑問を紹介
最後に、物理基礎のよくある質問・疑問を紹介します。
- 物理基礎をいつ始めたらいいか?
- 一問一答をいつ・どのタイミングで使うか?
- 物理基礎を独学で勉強するのはあり?
順番に解説していきます。
疑問①:物理基礎をいつ始めたらいいか?
物理基礎の理想の開始時期としては、3年生の春休みからです。
実際に勉強してみて思うのが、夏休みの終盤までには7割を安定できることが目安です。
秋頃には2次試験の勉強で、12月以降は社会の共通テスト対策メインで過ごしたいはずです。
受験直前期まで理科基礎を置いておくと、どの科目に取り組んだらいいか分からなくなりかねません。
余裕がある内に、簡単と言われている科目から仕上げていきましょう。
漢文や政治経済なども全範囲を一度目を通しておき、全体像を把握しておきましょう。
疑問②:一問一答をいつ・どのタイミングで使うか?
物理や物理基礎で一問一答を利用している人を、周りで聞いたことがないのが本音です。
実際に物理基礎では、暗記事項が問われているよりも知識をどのように使えるかが問われています。
物理の語句を覚える際に使っても良いですが、そこまで覚える内容も多くありません。
そのため、教科書とワークなどで演習しながら覚えるので十分です。
その分、社会科目で覚えられない語句や周辺知識を覚える際に使った方が良いでしょう。
理科基礎は配点がそこまで大きくないからこそ、シンプルに勉強しましょう。
共通テストのために使うインプット用の参考書は、基本的に1冊で問題ありません。
疑問③:物理基礎を独学で勉強するのはあり?
物理基礎を独学で勉強するのは、基本的におすすめはしません。
文転する前に物理を勉強していた人や独学ではなく学校の授業で学んでいる人はOKです。
そういう状況以外の人は、他の理科基礎を独学で勉強することを勧めます。
もし物理基礎を独学すると決めた人が、力学以外の分野から勉強してみましょう。
力学の範囲以外は、独学でも取り組むことはできると思います。
ただ、物理基礎で1番大切な分野は、力学なので、他の分野が終わり次第取り組みましょう。
力学の分野は難しいので、理解できないならば、他の先生に教えてもらうことがおすすめです。
2週間無料体験を行なっており、塾に通わずに基本独学で勉強したい受験生にピッタリです。
まとめ:物理基礎は公式を根本理解すること
「物理基礎の勉強の流れ」を紹介しました。
物理基礎は国公立文系志望の人が勉強することがほとんどで、なかなか時間を割きたくないでしょう。
数学と同様に公式を使うタイミングさえ理解できていたら、暗記の時間はほとんど必要ありません。
ただ力学の分野のイメージが掴みづらいので、他の分野から先に勉強するのもありです。
先にできる範囲から勉強しておくと、早い時期の模試でもより高得点が見込めます。
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