過去問を解きまくる予定ですが、危険ですか?成績が伸びない理由も教えてほしいです。
こんな疑問に答えます。
当記事は、「過去問を解きまくっても成績が伸びない理由」を紹介します。
浪人中は気にすることなく、過去問を有効活用できました。
最後まで読むと、過去問の効果的な使い方も紹介しています。
では、さっそく見ていきましょう。
過去問を解きまくっても成績が伸びない理由
まずは、過去問を解きまくっても成績が伸びない理由を解説します。
- 過去問にある解説量が少ない
- アウトプットしかしていない
- 基礎がないなら成長しない
- 受験大学によって傾向が違う
それぞれ説明していきます。
成績が伸びない理由①:過去問にある解説量が少ない
赤本やネットに掲載中の過去問は、解説が物足りなくないでしょうか。
数年分かつ全科目掲載しており、解説部分が少ないことは仕方がないです。
過去問だけに限らず、受験勉強は間違えてからが勝負です。
間違えた問題の解説が納得できず、理解できないことは問題です。
難しい問題で間違えることは仕方なく、割り切っていきましょう。
そんな状態になってると思いつつ、過去問演習ばかりするのはNGです。
もちろん、解説を理解して復習できてる人は、演習メインで大丈夫です。
成績が伸びない理由②:アウトプットしかしていない
過去問を解く作業とは、今まで勉強してきたことのアウトプット作業です。
過去問を解きまくることは、やり直しの部分で止まってることがあります。
もちろん、課題が演習慣れならば、問題を解きまくる行動をしましょう。
- 過去問演習:アウトプットメイン
- やり直し:分析・計画作成
- 課題を見つけて実行:インプットメイン
基本的に課題を見つけて実行は、苦手な範囲の確認・定着になります。
課題が多く出てきた受験生は、優先順位をつけて行うことが大切です。
成績が伸びない理由③:基礎がないなら成長しない
過去問はアウトプットですが、基礎がなければ、理解が難しいです。
インプットしたものが定着して、アウトプットすることができます。
定着してない状態で、数をこなしても、知らない知識が多いです。
そのため、過去問を解いた割に得られるメリットは少なくなります。
また、入試問題は国公立で6割、私立大学で7〜8割取れれば合格できます。
過去問で、3割程度は解けなくても、合否には関係ない問題があります。
無理に数をこなしても、得点源にする必要ない問題も多いです。
基礎を積み重ねてないと、受験に重要な知識を把握することが難しいです。
まずは傾向を掴むために、すぐに過去問確認をやることをおすすめします。
成績が伸びない理由④:受験大学によって傾向が違う
第一志望を考えると、問題を解きまくった方が良いと思う人もいます。
ですが、第一志望だけでなく、併願校も受ける人がほとんどでしょう。
併願校の過去問は、2〜3年ほど目を通す必要があります。
併願校の決め方の例
- 挑戦校(1校):自分の実力よりも高い大学
- 実力相応校(2~3校):自分の実力に合った大学
- 安定圏校(2校):自分の実力よりも低い大学
共テ利用を使わない限り、平均4校の併願校を受けることになります。
つまり、併願校の過去問対策だけでも、10年分確認する必要あります。
私立受験生は3科目で、共テならば5教科7〜8科目分です。
浪人生ですら厳しいのに、現役生が時間を確保するのは難しいはずです。
そのため、しっかりと併願校選ぶ必要があることを理解できたはずです。
大学受験の過去問の使い方で失敗する人の特徴
次は、大学受験の過去問の使い方で失敗する人の特徴を紹介します。
- 点を上げようとしてる人
- とりあえず過去問解く人
- 難問ばかりで進まない人
順番に解説していきます。
過去問の使い方で失敗する人①:点を上げようとしてる人
過去問を解くだけで、得点が上がる人はほとんどいないです。
知識があって、時間だけが足りない課題を抱えてる人にはおすすめです。
基本的に、過去問は課題の分析に利用し、問題集を使って改善しましょう。
参考書を繰り返し定着させることで、得点が伸びていくことが多いです。
過去問の使い方で失敗する人②:とりあえず過去問解く人
周りが過去問を解いてるから、過去問に取り組んでいる人いませんか。
周りに流されて、とりあえず過去問解くことは絶対におすすめしません。
自分の今の現状に合わせて、過去問を使う理由を把握しましょう。
問題傾向さえ掴んでいたら、基礎固めに過去問を使う必要ないです。
参考書のみで、基礎を固めることから始めましょう。
周りがやってることが、自分がやるべき理由にはなりません。
周りがではなく、本当に必要と思ったことだけ取り組みましょう。
過去問の使い方で失敗する人③:難問ばかりで進まない人
受験大学によって、出題問題が難しすぎて、解けないことがあります。
他の科目との合計最低点次第では、1科目1割でも合格できます。
- 数学が1割で合格できる大学
- 英語が3割で合格できる大学
レベルが低い訳でなく、問題が難しすぎて、点が取れない大学もあります。
共テで英数とも8割以上確保できるレベルの受験生の話です。
この科目の問題にずっと格闘しなくても、解けなくて当たり前です。
それならば、他の科目の演習に時間を割いた方が効果的なこともあります。
おすすめする過去問の使い方
最後に、おすすめする過去問の使い方を紹介します。
- 自分にあった問題か確認
- 制限時間を気にせず解答
- 大問別で解きまくる
- 解く順番を意識して解く
順番に紹介していきます。
過去問のおすすめの使い方①:自分にあった問題か確認
過去問としての使い方として、自分に合っている問題か確認できます。
苦手部分で戦うよりも、勝てそうな勝負で結果を出す方が簡単です。
第一志望が決まってる人は、問題に合わせにいくべきです。
受験勉強のことが好きではない人が、ほとんどだと思います。
それならば、候補だけを決めて、自分に合う大学を受けるのもありです。
やる気を出すには、実現可能な目標という程よい緊張感が必須です。
目標が遠すぎたら、無理という防衛本能が働いてしまいます。
実際に過去問を見て選ぶと、できるかもという気持ちになれます。
大学に進学する理由が就活のためならば、そのやり方でOKです。
有名大学に入りたいならば、自分に合う大学を選びましょう。
過去問のおすすめの使い方②:制限時間を気にせず解答
最初の頃に時間制限ありで解くと、全問触れない人がほとんどです。
特に共通テストの文系科目だと、素早く処理することが求められています。
マーク模試を時間内に終わらない経験をした人も多いでしょう。
過去問も同様に、最初は時間を気にせずに解くことが大事です。
時間無制限でどれくらい解けるか確認する使い方も勉強になります。
過去問のおすすめの使い方③:大問別で解きまくる
過去問では、毎年同じような問題形式が出題されています。
志望校で出題されている形式に慣れれば、受かる可能性も上がるでしょう。
見たことがある形式だと、少し安心することさえあります。
同系統の問題だけ集めて、その問題形式を繰り返し解きまくりましょう。
同系統の問題ばかりを解くと、どういうときにミスするかが見えてきます。
用語を覚えていないか、知ってるが使いこなせていないか把握できます。
受験勉強で大切なのは、同じ間違いをもう2度しないことです。
過去問のおすすめの使い方④:解く順番を意識して解く
実際の試験には、それぞれの科目に制限時間があります。
時間制限の中で問題を解けなければ、得点にならず、失点扱いです。
制限時間内で、問題にどれだけアプローチできるかが、大切です。
入試問題は、基本的に全問解く必要がない大学がほとんどになります。
ですが、時間内に最大限解くためには、事前練習は必須です。
まとめ:過去問を周りに流されて解かない
「過去問を解きまくっても成績が伸びない理由」を解説しました。
過去問は、時期や現状の課題を見て、使い方を変えるべきアイテムです。
ただ過去問を解きまくるだけで、伸びないことはよくあります。
とりあえず過去問を演習する人もいますが、戦略的に利用しましょう。
自分の現状と目的を把握した状態で、過去問に取り組んでいきましょう。