化学基礎を勉強するときの全体像を教えてください。どういうことに気をつければ良いでしょうか。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「化学基礎の勉強の流れ」を紹介します。
これから化学基礎を本格的に勉強していこうという人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、化学基礎を勉強する際に注意しておくことも知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
化学基礎の基本的な情報
まずは、化学基礎の基本的情報を紹介します。
- 化学基礎の平均点と受験者数
- 共通テストの化学基礎の特徴
それぞれ説明していきますね。
その①:化学基礎の平均点と受験者数
化学基礎の平均点と受験者数は以下の通りとなっております。
西暦 | 平均点 | 受験者数 |
2015 | 35,30 | 88,263 |
2016 | 26,77 | 105,937 |
2017 | 28,54 | 109,795 |
2018 | 30,42 | 114,863 |
2019 | 31,22 | 113,801 |
2020 | 28.20 | 110,955 |
2021 | 24,65 | 103,074 |
2022 | 27,73 | 100,461 |
2023 | 29,42 | 95,515 |
平均点は、5〜6割程度をさまよっており、受験者数は10万人ほどとなっています。
共通テストの平均点が5〜6割程度に作られていることからも、難易度としては標準レベルなテストです。
1番受験者数が少ない物理基礎は、毎年2万人ほどです。
化学基礎と生物基礎を高校で学ぶことからも、共通テストで利用する受験者は多くなっています。
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その②:共通テストの化学基礎の特徴
化学基礎に限らず、理科基礎は、全科目の中でも配点はそこまで大きい科目ではありません。
そのため、効率良く点数を確保することが求められる科目です。
また出題範囲も広くはなく、最低限の知識を抑えると7割を1ヶ月以内で超えることも可能です。
そんな理科基礎に含まれている化学基礎では、暗記:演習=7:3の勉強が求められています。
実際に共通テストの過去問を見てみると分かりやすいのですが、暗記問題だけで7割占めています。
つまり、暗記を頑張れば、7割近く得点することが可能です。
共通テストの科目で満点なんて厳しいと思うかもしれませんが、化学基礎の暗記分野なら可能です。
それを踏まえつつ、実際に化学基礎をどのような流れで勉強すればいいか解説していきます。
化学基礎の勉強の流れを解説
次に、化学基礎の勉強の流れを解説します。
- 化学基礎の暗記分野
- 化学基礎の演習・過去問で対策
順番に解説していきます。
流れ①:化学基礎の暗記分野
理科基礎の中でも、化学基礎は暗記と演習のバランスが良い科目と言われています。
ただ暗記さえしっかりとしておれば、7割を超えることは比較的容易です。
まずは、全範囲を通して、暗記を優先して行っていきましょう。
学校で化学基礎の授業を受けている人は、「化学基礎の点数が面白いほどとれる本」のみで大丈夫です。
1冊をしっかりと繰り返して、知識を定着させることが大切になってきます。
それが終わり次第、演習や過去問に取り掛かっていきましょう。
流れ②:化学基礎の演習・過去問で対策
化学基礎の暗記部分が終われば、実際に過去問に取り掛かっていきましょう。
この時点で、暗記が完璧である必要はなく、6割ほど覚えれていたら問題ありません。
国公立志望ということもあり、時間が限られているからこそ、できる範囲でOKです。
間違えた問題をどのように間違えたか、確認・メモしながら知識をつけていきましょう。
特に化学式を使う計算問題のパターンは限られており、メモしておくと役に立つことが多いです。
過去問を課題分析のために利用し、その後に予想問題集で演習に慣れていく流れがおすすめです。
過去問で8割近く得点できそうなら、共通テストの追試に手を出すこともおすすめです。
おすすめの共通テストの予想問題
- 河合塾の共通テスト用の問題集(黒本)
- 河合塾の共通テストパック(赤パック)
- 駿台の共通テストパック(青パック)
- Z会の共通テストパック(緑パック)
おすすめは河合塾の赤パックですが、演習慣れして課題を明確にできればどのパックでもOKです。
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化学基礎のよくある質問・疑問を紹介
最後に、化学基礎のよくある質問・疑問を紹介します。
- 学校の教科書は使った方がいいか?
- 一問一答をいつ・どのタイミングで使うか?
- 化学基礎をいつ始めたらいいか?
順番に解説していきます。
疑問①:学校の教科書は使った方がいいか?
化学基礎の勉強のために教科書を使えることなら利用したいです。
ですが、共通テストのためだけの参考書を用意する方がテスト対策になるかと思います。
化学基礎は、基礎だけでOKな人だけでなく、化学に進む人のためにも用意されているテキストです。
それに学校の授業についていけていない人も多くいて、自分で勉強する際に教科書には苦手意識があるでしょう。
基本事項を理解できていないと、先生が何を言っているか理解できないはずです。
一度教科書から離れて、新鮮な気持ちで参考書に取り組むことで、苦手意識を消えるかもしれません。
結論としては、学校の教科書よりも参考書を1冊用意することをおすすめします。
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疑問②:一問一答をいつ・どのタイミングで使うか?
化学基礎に1問1答は、正直使う必要はありません。
それならば、社会科目で覚えられない語句や周辺知識を覚える際に使った方が良いでしょう。
配点が大きいのは、おそらく2次に必要な科目だからこそ、理科基礎はシンプルに勉強しましょう。
そもそも大学受験において、1問1答を使っても範囲が広すぎるため、おすすめしません。
挑戦しようとしても、受験日までに間に合わずに終わってしまうことが起こりえます。
1月に共通テストがありますが、そこまでに5科目7教科の勉強や過去問対策をしなければいけません。
その上、2次試験の記述問題の対策も行う必要があります。
せめて、2次試験に必要ない科目くらいは、参考書を絞って勉強する方が気持ちとして楽です。
よくある失敗例として、全部に手を出そうとして、何も手がついていなかったケースです。
もし一問一答を行うのであれば、化学基礎が8割超えてかつ、他の科目も8割超えなら挑戦してもいいでしょう。
疑問③:化学基礎をいつ始めたらいいか?
化学基礎の理想の開始時期としては、3年生の春休みから始めたい科目です。
実際に勉強してみて思うのが、夏休みの終盤までに7割を安定できる状態が目安です。
共通テストの目標点によってこの辺は変化しますが、この基準でお願いします。
理由は明確で、夏休み以降の時期に2次試験の勉強を行い、受験期直前には社会の勉強メインで行うことになるためです。
受験直前期まで置いておくと、どの科目に取り組んだらいいか分からなくなりかねません。
余裕がある内に、簡単と言われている科目から仕上げていきましょう。
短期間で7割超えれる科目
- 漢文
- 理科基礎2科目
- 政治経済
- 地理
まずは、全範囲をしっかりと確認することから始めていきましょう。
まとめ:化学基礎は暗記分野を確実に覚えることから
「化学基礎の勉強の流れ」を紹介しました。
化学基礎は国公立文系志望の人が勉強することが多く、なかなか時間を割くことが難しいのが現状です。
そのため、順番にやるべきことを1つずつやっていくことが大切になります。
やることを明確に決めて取り掛かると、他の科目よりもすぐに点数に結びつく良い科目です。
特に覚えにく暗記の部分を抑えておくと、安定して高得点が見込めます。