倫政の出題範囲とおすすめの参考書を教えてください。倫政を勉強するときの注意点もお願いします。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「倫政のおすすめの参考書」を紹介します。
倫政を勉強している人だけでなく、倫政を勉強しようか悩んでいる人にもおすすめな記事です。
最後までお読みいただくと、倫政を勉強する上での注意点も知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
倫政の基本的な情報
まずは、倫政の基本的情報を紹介します。
- 倫政の平均点と受験者数
- 共通テストの倫政の特徴
それぞれ説明していきますね。
その①:倫政の平均点と受験者数
倫政の平均点と受験者数は以下の通りとなっております。
西暦 | 平均点 | 受験者数 |
2015 | 59,57 | 48,659 |
2016 | 60,50 | 48,709 |
2017 | 66,63 | 50,486 |
2018 | 73,08 | 49,709 |
2019 | 64,22 | 50,886 |
2020 | 66.51 | 48,341 |
2021 | 69,26 | 42,948 |
2022 | 69,73 | 43,831 |
2023 | 60,59 | 45,578 |
平均点は、6.5割をさまよっており、受験者数は4.5万人程度の科目です。
共通テストの平均点が5〜6割程度に作られていることからも、難易度としては少し簡単なテストといえます。
倫理・政経単体よりも、倫政は平均点が10点ほど高くなっています。
ただ倫政の範囲の広さを考えたら、そこまで効率の良い科目ではないです。
その上、倫政を共通テストのために選択する受験生はかなりの上位層なため、平均点も高くなります。
主に国公立文系の社会2科目として利用され、志望校の指定がない限り、政経・現代社会を選択することがほとんどです。
本当に倫政である必要か一度自分の志望校を確認しておきましょう。
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その②:共通テストの倫政の特徴
志望校によって倫政の配点が大きくなることもあります。
ただ基本的に共通テストと2次試験の合計内での倫政の配点は、5パーセント程度に収まります。
暗記することがメインですが、配点がどれくらいなのか確認してから勉強することが大切です。
そんな倫政の共通テストでは、基本的に大問が7つ出題されてます。
大問1 | 大問2 | 大問3 | 大問4 |
源流思想 | 日本思想 | 西洋近現代思想 | 青年期・現代社会 |
大問5 | 大問6 | 大問7 |
まちづくり | 経済主体 | 地方自治 |
2022年度の倫政の内容
倫理の範囲から大問4つで政経の範囲から大問3つ出題されています。
ただ配点は、倫理・政経共に50点ずつなので、半分ずつ対策することが求められています。
また出題されている範囲が広い分、浅く広くの学習から始めてみましょう。
倫政で満点を取ることはかなり難しいことなので、まずは8割を目標に勉強しましょう。
他の科目とのバランスも考え、目標得点を設定・対策していきましょう。
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倫政のおすすめの参考書紹介
次に、倫政のおすすめの参考書を紹介します。
- 倫理の点数が面白いほどとれる本
- 蔭山の共通テスト政治・経済
- 共通テストの過去問
順番に解説していきます。
おすすめ①:倫理の点数が面白いほどとれる本
共通テストの倫理対策を最小限で済ませたい人におすすめの1冊です。
面白いほどとれる本の概要
- おすすめの人:共通テストの倫理対策したい人
- ページ数:352ページ
- 費用:1,430円
- 進めるペース:本番まで何周も利用する
- 注意点:この参考書だけでは満点は厳しい
この参考書は、シンプルに倫理の共通テストに必要な知識が載っている参考書です。
ただし、演習問題はかなり少なくて、インプットに自信がある状態になると、演習に入っていく必要があります。
どの参考書に手を出そうか悩んでいるならば、とりあえずこの本でOKです。
もし倫政を独学することになる人は、この参考書の全体像をささっと掴むことから始めましょう。
その上で、理解しやすい単元から行うとよりスムーズに取り組むことが可能です。
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倫理の点数が面白いほどとれる本の使い方紹介【共通テスト対策に】
おすすめ②:蔭山の共通テスト政治・経済
共通テストの政経対策を少ない参考書で済ませたい人におすすめの1冊です。
蔭山の政経の概要
- おすすめの人:共通テストの政経対策したい人
- ページ数:400ページ
- 費用:1,650円
- 進めるペース:1日1講以上×23講
- 注意点:1周目で完璧にしようとしない
この参考書はカラーで、対話形式の参考書です。
ただし、演習問題はかなり少ない部類で、3周目終了以降は演習に入っていきましょう。
大抵の人は、学校の授業よりも自分で勉強することが基本となります。
もし倫政を独学することになる人は、この参考書の全体像をささっと掴むことから始めましょう。
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蔭山の共通テスト政治・経済の使い方紹介【共通テスト対策に1冊】
おすすめ③:共通テストの過去問
倫政の内容を参考書を通して理解できた人は、実際に過去問を解いてみましょう。
共通テスト倫政の概要
- おすすめの人:インプットできているか確認したい人
- ページ数:864ページ
- 費用:1,078円
- 進めるペース:1回60分×8回分収録
- 注意点:最初は6割以上あればOK
共通テスト過去問は演習に慣れるためよりも、覚えたことが定着・活用できているかに使いましょう。
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倫理の出題範囲とおすすめの参考書!【共通テスト利用する人に】
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倫政を勉強する上での注意点
最後に、倫政を勉強する上での注意点を紹介します。
- 倫理と政経を丸々勉強するつもりで行う
- 倫政のデメリットを把握して始める
- マーク式のための勉強を意識して勉強する
順番に解説していきます。
注意点①:倫理と政経を丸々勉強するつもりで行う
倫政は、倫理と政経を合わせた科目ですが、2つとも丸々勉強するつもりで行うべきです。
理由は、倫政が受験科目で求められる大学では、8割以上の得点が必要なことが多いです。
世の中には倫政の本もありますが、必要な部分が省かれており、理解が浅くなりがちです。
それに倫政で出題されている問題は、倫理・政経単品で出題されてる問題と同じものです。
周りの受験生もおそらく倫政別々の参考書で勉強している人が多いため、周りと同じ量をこなしておきましょう。
注意点②:倫政のデメリットを把握して始める
倫政は2科目分の内容を勉強しないといけません。
受験に必要だから仕方がないことではありますが、それなら地歴科目を2つ選択する手もあります。
僕は倫政を選択しましたが、志望校の配点によれば、他の地歴科目を選択した方が良いこともあります。
僕の場合は暗記が好きではなかったので、地理・倫政の組み合わせでした。
日本史などの歴史分野は中学校の頃からあまり好きではなく、結果としてこの選択でよかったです。
本当に倫政で行くのか一度考えてみてから、共通テスト科目を決めてみましょう。
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注意点③:マーク式のための勉強を意識して勉強する
マーク式のテストの場合、語句・知識の完全暗記をする必要はありません。
選択肢から答えを選び出せる状態になっていれば、得点することができます。
そのことは分かっている学生さんがほとんどでしょうが、ただとりあえず暗記しようとしませんか。
個人的には、キーワードさえ抑えて概要を把握すれば、言葉を覚えていなくてもOKです。
特に倫理だと、人名と思想の組み合わせさえ抑えておけば、得点できる問題もかなりあります。
まとめ:倫政の倫理と政経は別で考える!
「倫政のおすすめの参考書」を紹介しました。
倫政は、倫理と政治経済の2科目分の内容があり、よりやることは多い科目に見えてしまいます。
ですが、倫政対策というよりは2科目分対策することがおすすめです。
そのためにも、やることを絞って確実に1つずつ終わらせるべきです。
倫政のインプットの参考書は、倫理・政経共に一冊で仕上げていきましょう。