倫理を勉強するときの全体像を教えてください。勉強する上で注意することはありますか?
こんな疑問に答えます。
この記事では、「倫理の勉強の流れ」を紹介します。
これから倫理を勉強していこうという人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、倫理を勉強するときに注意することも知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
倫理の基本的な情報
まずは、倫理の基本的情報を紹介します。
- 倫理の平均点と受験者数
- 共通テストの倫理の特徴
それぞれ説明していきますね。
その①:倫理の平均点と受験者数
倫理の平均点と受験者数は以下の通りとなっております。
西暦 | 平均点 | 受験者数 |
2015 | 53,39 | 30,740 |
2016 | 51,84 | 26,039 |
2017 | 54,66 | 22,022 |
2018 | 67,78 | 20,429 |
2019 | 62,25 | 21,585 |
2020 | 65.37 | 21,202 |
2021 | 71,96 | 19,955 |
2022 | 63,29 | 21,843 |
2023 | 59,02 | 19,878 |
平均点は、6割をさまよっており、受験者数は2万人程度の科目です。
共通テストの平均点が5〜6割程度に作られていることからも、難易度としては標準的なテストといえます。
ちなみですが、ここ最近、倫政の平均点は10点ほど高くなっています。
倫理や倫政を受験科目として利用する受験生は、そこまで多くありません。
個人的にも、日本史・地理など学校で学ぶ社会科目を受験に使うことをおすすめします。
国公立文系で、社会2科目必要な人が倫理・倫政などの公民科目を勉強する認識でOKです。
独学で勉強する科目が増えてしまうと、その科目の負担が大きくなってしまうためです。
よほどのことがない限り、文理選択で選んだ科目を受験に利用するようにしましょう。
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公民科目の違い・おすすめの人を解説!文転した僕が選び方も紹介!
その②:共通テストの倫理の特徴
志望校によって倫理の配点が大きくなることもあります。
ただ基本的に共通テストと2次試験の合計内での倫理の配点は、5パーセント程度に収まります。
暗記することがメインですが、配点がどれくらいなのか確認してから勉強することが大切です。
そんな倫理の共通テストでは、基本的に大問が4つ出題されてます。
知識を暗記するだけでは問題を解くことはできますが、人名と思想を一致させることに苦労します。
また様々な時期や国の人が出てくるので、確実に一致させておかないと得点に結びつきません。
ただ、倫理で満点を取ることはかなり難しいことなので、まずは8割を目標に勉強しましょう。
倫理は、8割〜9割取れれば問題ないと思います。
共通テストの科目で満点なんて厳しいと思うかもしれませんが、物理・数学などの理系科目なら可能と言われています。
倫理の勉強の流れを解説
次に、倫理の勉強の流れを解説します。
- 倫理の暗記分野
- 倫理の演習練習
順番に解説していきます。
流れ①:倫理の暗記分野
倫理では人名と思想がたくさん出てきて、それを暗記しないといけません。
- 青年期の課題
- 源流思想
- 西洋近代思想
- 日本思想
- 現代社会の課題
上記の内容が大学受験の共通テストの範囲となっており、これらを覚えていかないといけません。
他の科目と違って知識を組み合わせることも少なく、組み合わせることなく見分けれることも特徴です。
ただ、説明の仕方の違いで、ニュアンスが少し違うように感じることもあるので、根本理解が必要な科目です。
共通テスト倫理のインプットの参考書は、倫理の点数が面白いほどとれる本1冊で十分です。
面白いほどとれる本の概要
- おすすめの人:共通テストの倫理対策したい人
- ページ数:352ページ
- 費用:1,430円
- 進めるペース:本番まで何周も利用する
- 注意点:この参考書だけでは満点は厳しい
この参考書は、シンプルに倫理の共通テストに必要な知識が載っている参考書です。
300ページ以上の分厚い参考書のため、簡単な範囲から片付けていくことをおすすめします。
1・5章を習得するだけで、共通テスト25パーセント分OKなので、残りに取りんで精度を上げていきましょう。
また最初に全体像を掴むことで、どれくらいのペースで勉強すればいいか逆算することが可能です。
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倫理の点数が面白いほどとれる本の使い方紹介【共通テスト対策に】
流れ②:倫理の演習練習
倫理の暗記事項が3周ほど終われば、一度過去問に取り掛かっていきましょう。
この時点で、暗記が完璧である必要なく、6割ほど理解できていたら問題はありません。
倫理では知識が大切ですので、過去問を通して足りない部分を把握していきましょう。
先ほどの参考書を3周ほど勉強していたら、過去問で半分ほど得点できれば問題ありません。
ここで大切になってくるのは、過去問をとりあえず数こなせばOKという考えはNGということです。
この場合は、今後の課題を見つけるために利用することになります。
課題が見つかったら、先ほどの参考書を使ってインプットをしていくことになるでしょう。
アウトプットできていない部分を中心に学習を継続して知識を定着させていきましょう。
そこから過去問→予想問題集というふうに、慣れるために問題を解いていくのがおすすめです。
おすすめの予想問題集は河合塾の赤パックですが、課題を明確にできればどのパックでもOKです。
おすすめの共通テストの予想問題
- 河合塾の共通テスト用の問題集(黒本)
- 河合塾の共通テストパック(赤パック)
- 駿台の共通テストパック(青パック)
- Z会の共通テストパック(緑パック)
正直実際に解いてみて、パックよりも共通テストの方が簡単なので、点数にこだわりすぎる必要はなしです。
倫理のよくある質問・疑問を紹介
最後に、倫理のよくある質問・疑問を紹介します。
- 倫理を独学で勉強をするのは?
- いつから倫理を始めるべき?
- 倫理のやり直しの仕方とは?
順番に解説していきます。
疑問①:倫理を独学で勉強をするのは?
倫理を独学で勉強するのは、特に問題ありません。
しっかりと勉強することが明確になっているならば、自分で勉強することのできる科目です。
ただ、国公立志望の方だと、受験科目が多すぎてなかなか最初に手が動かないことがあります。
あれもこれもやらないといけないとなってしまい、肝心な手を動かすことが疎かになりがちです。
自分も独学だったので、気持ちも分かるのですが、行動しないとやることは減っていきません。
もし倫理に取り組もうとしていて、なかなか手が出ないならば、環境に頼ることも一手です。
2週間無料体験を行なっており、基本独学で勉強したい受験生にピッタリです。
疑問②:いつから倫理を始めるべき?
倫理を開始する目安の時期は、理系・文系によって少し違います。
倫理を始める目安
- 2次試験に利用→3年1学期中に
- 理系の社会1科目→夏休みから
- 文系の社会→理科基礎1周終了後
社会2科目ではない限りは、夏休みにはすでに触っている状態が理想です。
とりあえず、全範囲を一回通して勉強している状態を目指しておきましょう
1番危険な状態というのが、どういう範囲を勉強するかすら知らない状態です。
英語や数学でもあるのですが、1つの分野に固着してしまい、全範囲を知らない状態のまま勉強してしまうことがあります。
1つの分野を大切にすることはもちろん大事ですが、全分野の内容を知ってからでも問題はありません。
特に公民科目は、3年生から受験対策として本格的に始まることもあるので注意が必要です。
疑問③:倫理のやり直しの仕方とは?
倫理でミスする主な理由として、人名と思想が一致していないことが多いです。
そのため、参考書の該当ページを確認して知識を詰め直すことがおすすめです。
その繰り返しで、知識をより深めていくことが共通テスト倫理を得点する近道です。
他の科目にも時間をかけたいため、倫理のやることは最小限にしておき、最大限取り組みましょう。
まとめ:倫理はインプットをメインに行う
「倫理の勉強の流れ」を紹介しました。
倫理に多くの時間を割こうと考えている人は、あまりいないでしょう。
共通テスト科目は周りと同じくらいの点数を確保して、英語・数学などで逃げ切る戦略が一般的です。
そのためにも、まずは大まかに流れを掴んでいくことが優先事項です。
何周か目を通したら、インプットをメインに得点を上げていきましょう。
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