地歴はどの科目を選べば、良いでしょうか。独学・文転するなら地歴はどの科目がおすすめですか。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「地歴3科目のおすすめな人」を紹介します。
現在、地歴でどの科目を勉強しようか悩んでいる人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、独学・文転の際にはどの科目がおすすめなのかも知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
地歴3科目の基本的情報
まずは、地歴3科目の基本的情報を紹介します。
- 大抵の受験生が利用する科目
- 暗記することが多く知識が大切な科目
それぞれ説明していきますね。
その①:大抵の受験生が利用する科目
地歴の3科目のどれかを受験で使う人はかなり多いです。
地歴を使わない受験生
- 私立理系志望(英・数・理)
- 私立文系志望(英・国・数)
- 私立文系志望(英・国のみ)
私立文系の人でも、数学受験する人は社会を勉強する必要はありません。
また私立理系の人だと、社会の代わりに理科を2つ勉強しないといけないこともあるので、注意が必要です。
国公立志望の人は、文系で2つ、理系で1つ使うのが目安だと思います。
みなさんもご存知の通り、受験に必要な科目が多くなっています。
上記の科目は文転した僕が実際に勉強していた科目ですが、おそらく似通った形になるはずです。
学校があるときに、共通テストの科目全部を毎日勉強することは不可能に近いです。
そのため、1週間に1回だけでも触れたらOKという基準を設けていました。
長期休みには、主に苦手科目を毎日触って苦手潰しを心がけていました。
限られた時間の中、2次科目だけでなく共通テスト科目にも時間を割きましょう。
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その②:暗記することが多く知識が大切な科目
地歴は他の科目に比べて、暗記することが多い科目と言われています。
中学生の頃の社会と比べても、範囲はかなり広くなっており、難易度も上がっています。
ですが、勉強のやるべきことは同じで、知識を確実に覚えて使えるようにしていくことです。
その他にも公民科目と呼ばれている倫理・政治経済・現代社会という科目も存在しています。
地歴の共通テストの受験者数は、日本史・地理が同じくらいの受験者を占めています。
日本史は国公立志望だけでなく、私立文系の受験生も受験科目として利用するので、人数は多くなっています。
令和4年の共通テスト
地理 | 日本史 | 世界史 | |
受験数 | 141,375 | 147,300 | 82,986 |
平均点 | 58.99 | 52.81 | 65.83 |
後に紹介するのですが、国公立理系志望の受験生だと、地歴は地理を選択するケースが多いためです。
特に理系選択した学生だと、覚えることが苦手で、理論的に考えて暗記するのが得意な人がいます。
地歴3科目がおすすめな人紹介
次に、地歴3科目がおすすめな人を紹介します。
- 地理:暗記する量が多くない方がいい人
- 日本史:過去の流れを把握できる人
- 世界史:カタカナ暗記が得意な人
順番に解説していきます。
地理:暗記する量が多くない方がいい人
地理は、地歴科目の中で1番暗記の割合が少ない科目です。
その分、自分の持っている知識を組み合わせて推測することが大切です。
答えの推測といっても、事実の根拠を使って推測をしないと問題を間違えてしまいます。
そのため、語句暗記よりも先に全体の流れを理解して覚えることが大切です。
3周ほど全体を通したら、問題演習しながら知識を深めていくことが得策です。
日本史:過去の流れを把握できる人
日本史は暗記が大切ですが、時代ごとの流れを把握することが大切な科目です。
そのためには、過去の流れを大まかに把握していきましょう。
いきなり暗記から取り組んでも、暗記する知識が多すぎて、嫌になってしまうかもしれません。
そして、過去問でどのような問題が出題されているか確認をしましょう。
過去問などで問題傾向を確認できたら、何度も繰り返して暗記をしていくことがメインになります。
世界史:カタカナ暗記が得意な人
世界史も日本史と同様に暗記が大切で、時代ごとの流れを把握することが大切です。
勉強の仕方も日本史と同様に過去問を見て、暗記事項を何度も確認していきましょう。
世界史は日本史と違って、1からの学習になるので、少し大変な部分もあります。
カタカナの暗記が多くて、実際に選択した人も、日本史にしておけばよかったという声も聞きます。
よほど世界史が好きではない限り、日本史を選択しておく方が無難でしょう。
地歴3科目のおすすめの選び方
最後に、地歴のおすすめの選び方を紹介します。
- 文系共テのみ:日本史・世界史がおすすめ
- 理系共テのみ:地理がおすすめ
- 文系2次あり:日本史がおすすめ
- 文転の場合:理系の頃の科目がおすすめ
順番に解説していきます。
文系共テのみ:日本史・世界史がおすすめ
文系で共通テストのみ地歴が必要な人は、日本史・世界史がおすすめです。
学校の文理選択の際にも、日本史か世界史しか選べない学校もあります。
学校の授業で進めていきながら、自分でも共通テスト対策をしていきましょう。
ここで大切なのが、学校の授業の目的と受験の目的が少し違うことです。
学校の勉強が教養をつけるためだとしたら、受験勉強は第一志望の大学に受かるためのものです。
そのことを何も考えずに勉強しているのと、意識して勉強しているのでは、雲泥の差があります。
自分の受験する問題がどのような知識を問われているのか確認しておきましょう。
せっかく授業を受けるならば、志望校のためにと、主体的に受けることがやはり大切でしょう。
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理系共テのみ:地理がおすすめ
理系で共通テストだけならば、地理を受けることをおすすめします。
地理は短期間で7割超える科目で、理科2つ勉強している受験生には、ありがたい科目です。
暗記事項が少ない分、理論的に考えるという特性も、理系の学生におすすめです。
僕も理系の頃は地理を選択しており、暗記事項が日本史・世界史よりも少なくて助かりました。
文転してからも地理を勉強していますが、それでも公民科目と比べても暗記事項は少ない印象です。
地理は覚えることが少なく、共通テストだけでOKな理系受験生におすすめです。
ただ共通テストで9割近く取りやすい科目は日本史なので、高得点を目指している人は日本史を選びましょう。
世界史でも良いのですが、日本史と違って1からの学習は効率がよくないことを抑えておきましょう。
それに地理と違って、たくさんの人名・事件名・年号を覚えることは大変です。
文系2次あり:日本史がおすすめ
国公立大学であれ、私立大学であれ、文系の学部だと、2次試験に社会があることも多いです。
もし、社会が2次試験で必要ならば、日本史を選択することをおすすめします。
日本史を選択する理由は明確で、時間をかけると1番高得点が望める科目だからです。
その上、どこの大学でも日本史は使えるからという部分も挙げられます。
2次試験で地理が使えない大学も一定数あり、自分の志望校の受験科目を確認しておくことが大事です。
最初に大学名で決めてしまうと、自分のやりたいことをその大学にできることに合わせてしまいかねません。
その上、大学に入ることがゴールになってしまい、大学4年間を無駄に過ごす可能性も上がります。
日本史や地理などの科目選択をすることよりも重要なことなので、忘れないでくださいね。
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文転の場合:理系の頃の科目がおすすめ
もし文転をしたならば、理系の頃に選択していた科目のままにしましょう。
国公立文系になると、社会が2科目必要で、2つとも1から独学することは大変です。
ちなみに僕は文転した際に、地理と新たに倫理・政治経済を勉強することになりました。
自分で勉強しないといけない科目
- 社会の2つ目:日本史・世界史・地理・倫政のどれか1つ
- 国語の記述:現代文・古文・漢文の必要なもの
主に上記の2つを基本的に自分で勉強しないといけなく、勉強の負担が大きくなってしまいます。
全く触っていない科目が増えるため、文転したこと自体がハードだからこそ、理系の頃の社会科目を利用しましょう。
まとめ:共通テスト・2次試験かで地歴を選択
「地歴科目のそれぞれのおすすめな人」を紹介しました。
志望している大学の受験科目によって、地歴科目を選択するのが普通です。
ただ、独学・文転など少し事情がある人は、選択に文句を言わずに勉強しましょう。
地歴の配点は、そこまで大きくはない割に範囲が広いからこそ、少し大変です。
共通テストだけの人は、あまり地歴に負担をかけずに、こなしていきましょう。