数学を勉強するときの勉強方法を教えてください。実際にどのような勉強をしていましたか?
こんな疑問に答えます。
この記事では、「数学の記述の勉強の流れ」を紹介します。
基本的に常に数学の記述では偏差値60を超えているとみてもらって大丈夫です。
これから数学を勉強していこうという人から数学に伸び悩んでいる人に読んでほしい記事となっています。
最後までお読みいただくと、記述数学を勉強するときに注意することも知ることができます。
ではさっそく見ていきましょう。
大まかな記述数学の流れ
まずは、大まかな記述数学の流れを紹介します。
- 解法パターンを理解する
- 解法パターンを暗記する
- 暗記した解法をアウトプットする
それぞれ説明していきますね。
流れ①:解法パターンを理解する
まず高校数学の勉強する際に1番大切なことが、問題の解き方を理解することです。
そもそも書いていることが理解できなかったら、実際に暗記・演習することは難しいです。
数学は語学と違い、理論的な部分が多く占めており、理屈が確実に存在しています。
普段の学校の授業を聞いて理解できている人は、この部分を丁寧にする必要はなく、次の暗記に移りましょう。
反対に学校の先生が言っていることが分からない人は、一度基礎部分まで戻って理屈を1つずつ確認しましょう。
学校の授業は全部平均的なレベルで進めていくため、数学が特に苦手な人は辛い思いをすることがあります。
無理して授業について行くよりも、一度戻ってから追いつく方が結果として楽です。
ただどこまで戻るべきかは、人それぞれであり、注意が必要です。
中には中学生の頃に知識があやふやな受験生もいて、中学分野まで戻ることも必要かもしれません。
流れ②:解法パターンを暗記する
基本的な部分が理解できるならば、暗記を重点的に行っていきましょう。
基本ができているというイメージとしては、解説をみたら理屈をしっかりと理解できる状態が好ましいです。
解法パターンが暗記することができれば、参考書は何を使ってもOKです。
英単語でいう暗記と同様に、解き方を暗記して覚えれていないものを何度も繰り返すやり方を推奨します。
解法をすぐに理解できて覚えれる問題もあれば、そうではない問題も多々あります。
しっかりとできない問題にチェックつけ、何度も取り掛かれる環境を作りましょう。
また解説を見ても理解できない問題は、1週間以内に解決するように努めましょう。
苦手を放置しておいても、勝手にできることはないので、しっかりと解決する策を持っておきましょう。
流れ③:暗記した解法をアウトプットする
暗記したことを他の問題でアウトプットできるか確認できるまでが、数学の勉強です。
実際の入試問題は、基本的な解法がいくつか組み合わされて作られていることが多いです。
アウトプット最初の時点では、なかなか初見問題に手がでないこともあります。
ただすぐに答えを見るのではなく、5分ほどどの解き方が使えるか考えてみましょう。
とにかく使えそうな解法を紙に書き出してみることが個人的におすすめです。
もちろん分からない問題があったら、どの解法を使っているのか理解することを大切にしましょう。
具体的な数学の勉強法
次に、具体的な数学の勉強法を解説します。
- 青チャートでインプット
- 文系数学の核心でアウトプット
- 過去問で演習慣れ
順番に解説していきます。
その①:青チャートでインプット
僕は解法を理解→インプットまでの流れを青チャートを使って行っていました。
青チャートIAの概要
- おすすめの人:数学の土台をしっかりと固めたい人
- 費用:2,255円
- ページ数:671ページ
- 進めるペース:2ヶ月以上〜
- 注意点:1周目は素早く終わらせる
青チャートIIBの概要
- おすすめの人:数学の土台をしっかりと固めたい人
- 費用:2,431円
- ページ数:664ページ
- 進めるペース:2ヶ月以上〜
- 注意点:1周目は素早く終わらせる
青チャートは数学の参考書の中でもかなり分厚い方で、解法がたくさん載っています。
そのため、この1冊で理解→暗記の部分まで済ましていました。
青チャートは分からない問題だけを通したら、おそらく10周以上していました。
とにかく早く何回も演習することを心がけていて、問題を見たらどの解法を使おうか考えるようにしていました。
基本的にノートに解法を書くことよりも、頭の中で解答を再現できるかをメインに行っていました。
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チャート式基礎からの数学IA・IIBの使い方紹介【青チャート】
その②:文系数学の核心でアウトプット
基本事項をインプットできたならば、次はアウトプットを行っていきましょう
僕はアウトプットの参考書として、文系数学入試の核心を利用していました。
入試の核心の概要
- おすすめの人:標準レベル以上の問題に取り組みたい人
- ページ数:224ページ
- 費用:1,320円
- 進めるペース:1ヶ月以内に1週
- 注意点:初見ではなかなか手が出ない問題が多い
青チャートでは頭の中で考えて解法を出すことが多かったが、こちらでは紙に書くようにしましょう。
記述式特有の途中の流れの部分までしっかりとアウトプットできているか確認するためです。
時には学校の先生などに添削してもらうことも大切になってきます。
問題自体は少し難しい部類ですが、知っている知識を組み合わせていることが多いです。
アウトプットできる状態になるまで、基礎を確認しつつ何周かできればいいと思います。
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文系数学入試の核心の使い方を解説【2次試験数学受験生に向けて】
その③:過去問で演習慣れ
ここまでしっかりとアウトプットできれば、過去問に本格的に取り組んでいきましょう。
ただ、先ほどの文系数学の核心が志望校に対してレベルが高ければ、他の演習用の参考書を利用しましょう。
志望校の過去問と併願校の過去問を解いて足りない部分を復習することがメインになります。
個人的に数学だけに限らずに、過去問を多く解けばいいという考え方には賛成できません。
数学で言えば、根本を理解して抑えて、アウトプットしていなければ、得点は伸びません。
それなのに演習ばかりしていないか確認しつつ、過去問演習に進んでいってもらえれば嬉しいです。
記述数学を勉強する際に注意すること
最後に、記述数学を勉強する際に注意することを紹介します。
- 1分野を重点的に勉強していく
- 過去問演習よりも基礎を大切に学習
- 共通テスト対策はサブで勉強していく
順番に解説していきます。
その①:1分野を重点的に勉強していく
数学の勉強としておすすめなのが、1分野を重点的に勉強していく方法です。
同じ範囲を一気に勉強することで、類題も容易に理解でき、関連性が掴みやすいです。
同じ分野の関連性をつかむことで、より内容を理解することができ、知識の定着につながります。
共通テストの演習も同様に同じ分野を重点的に行うことで、実力アップに結びつくと思います。
青チャートの知識インプットの際にも、1日に多くの問題を触れるようにしておきましょう。
苦手な分野は後回しにしておき、長期休みに集中するのもおすすめです。
その②:過去問演習よりも基礎を大切に学習
基本的に数学の過去問で満点を取ることは難しいことと思ってもらってOKです。
実際に本番の入試でも6〜8割の記述ができれば、合格圏内に入ることは可能でしょう。
理系の学部ですが、10%なくても他の科目の合計で合格できるところも実際に存在します。
ここで伝えたいことは、過去問は基本的に難しいため、過去問ばかりで演習することはおすすめできないことです。
一般的に過去問で演習することが大切と言われていますが、理解できなければ意味がありません。
インプットやアウトプットがまだ完全にできていない際には、課題分析のために過去問を利用しましょう。
その③:共通テスト対策はサブで勉強していく
共通テスト対策をするならば、基礎知識をインプットできてから行いましょう。
基本的に記述式であれ、マーク式であれ、使っている解法はほぼ同じです。
普段から記述対策をしているならば、それがマーク式になったと思ってもらって大丈夫です。
その上、解法のヒントが問題文に散りばめられているので、そこを意識できればOKです。
ただ共通テストの数学は時間勝負なところがあるので、2次試験の記述問題よりも回数をこなしましょう。
夏休みに一度分野別でマーク式の対策をできればいいですが、11月頃からは本格的に共テ対策に移りましょう。
それまでは、記述形式の問題をどのように解くかを考えるようにしておきましょう。
まとめ:受験レベルの数学は暗記で乗り切る
「記述数学の勉強の流れ」を紹介しました。
2次試験に数学が必要な受験生も多くおり、どのように対策すればいいか困っている人も多くいます。
その中で数学は才能でどうにかしないという意見もありますが、受験数学は暗記で乗り切れると思います。
受験数学は基礎知識を組み合わせて行うことがほとんどで、暗記してアウトプットできれば問題ありません。
覚えやすいことは才能かもしれませんが、覚えられないなら何度も繰り返して覚えるしか方法はありません。