模試の偏差値や大学の判定を信用して良いですか?模試の注意点があれば、教えてください。
こんな疑問に答えます。
この記事では、「模試でC判定を目指すべき理由」を紹介します。

現在は大学生で、当時を振り返りながら解説しています。
最後まで読むと、模試に関しての注意することも紹介しています。
では、さっそく見ていきましょう。
偏差値と大学の判定とは?
まずは、模試の偏差値と大学の判定について解説します。
- 模試の偏差値について
- 大学の判定について
- 現実から目を背けない
それぞれ説明していきます。
模試の偏差値と大学の判定①:模試の偏差値について
偏差値とは、その模試での自分の立ち位置を示すものの数値です。
平均点よりも自分の点数が高かったら、偏差値は50以上となります。
反対に、平均点よりも低かったら、偏差値は50以下となります。
模試を受ける層のレベルにより、偏差値は変化します。
また偏差値は、科目数が少ない方が点数は上がりやすいです。
3科目・5科目を受験を比べると、3科目受験の方が平均点が高く出ます。
3科目の方が、1科目毎の濃度を濃く勉強することができます。
つまり、私立と国公立大学を比べると、偏差値は私立大学が高く出ます。
少ない科目を究めるか、多い科目をバランスよく勉強するかの違いです。
どっちが凄いかと言われれば、正直比べようがない感じになります。

模試の偏差値と大学の判定②:大学の判定について
模試を受けると、1ヶ月後に志望大学の判定を確認することができます。
大学の判定は、合格する可能性を表してるということです。
C判定の人は、受験生内で真ん中のレベルを表している訳ではありません。
実際のところ受験者の60%近くが、E判定扱いになるそうです。
C判定を取るには、第一志望者内で、上位3割を目指さないと取れません。
ただ、受験した模試・時期によって変化するため、参考程度でOKです。
偏差値に意識を向けることなく、自分の第一志望を決めることが大事です。

補足:現実から目を背けない
模試の特性を知ってしまうと、模試は信用ないと思うことでしょう。
模試を信用しすぎるのはNGですが、現実から目を背けるのもNGです。
模試の問題はランダムで、自分ができる内容が出てくることもあります。
ですが、結果を出す人はそんなこと気にせず、全部できるようにします。
入試本番に形式が変わっても、解ける状態を目指すのが1番です。
このパターンが来たらできるけど…というのは、甘えでしかないです。
判定を気にしすぎる必要ないですが、現実を受け止めるのも大切です。

模試ではC判定を目指すべき理由
次は、模試ではC判定を目指すべき理由を紹介します。
- 模試の成績が平均以上
- A判定は抑え大学で十分
- E判定は、良い判定?
順番に解説していきます。
模試でC判定を目指すべき理由①:模試の成績が平均以上
模試でのA判定は、第一志望の大学だと難しいのが現状になります。
有名大学になればなるほど、上のレベルの大学の抑えにする人も増えます。
- 国公立志望者→私立大学を抑えで受験
- 上位私立志望者→1つ下のレベルの大学を抑えに
- 直前で成績が伸びず、志望校を1つ下げて受験
そのため、上位10%のA判定を取るのは、難しい可能性が高いです。
目指すは、第一志望のA判定ですが、途中で挫折するケースもあります。

模試でC判定を目指すべき理由②:A判定は抑え大学で十分
第一志望はC判定を目指しますが、併願校はA判定を確保したいです。
確実に行けるだろうという大学を知っておくことも大事になります。
上記の数の大学を受ける必要はないですが、模試判定時には役に立ちます。
模試の昼休みに志望校を書く項目が複数あるため、用意しておきましょう。
模試が返ってきたときに、全部E判定はメンタルがやられます。
凹むならば、A判定を見て、気分を上げる方がメリットがあります。
それで、第一志望に行きたいと思えたら、それはそれで意味はあります。

補足:E判定は、良い判定?
E判定は、合格可能性が20%以下で、10回受けたら2回は受かる確率です。
E判定は良い判定と捉えて頑張ろうと当時聞いたことがあります。
まぁ、20%以下と言っても、1%ならば、100回に1回の計算です。
頑張ることは大切ですが、最終的に行ける大学に切り替えましょう。
志望校の切り替えるのをおすすめする時期は、12月以降になります。
国公立志望の人は、共テが終わるまでは切り替える必要ありません。
E判定から合格という宣伝を見ることも多々ありますが、注意が必要です。
普段A判定の子が1回だけE判定を取ると、E判定からの合格です。
またE判定からの逆転合格は、珍しくかつインパクトがあります。
珍しいということは、なかなか起きないことの裏返しと思います。

模試での注意するべきポイント
最後に、模試での注意するべきポイントを紹介します。
- 浪人初期の偏差値は高め
- 模試の結果は、1ヶ月後
- 絶対評価でなく相対評価
- 一発屋にならないように
- 問題形式・受験層が違う
順番に紹介していきます。
模試で注意すること①:浪人初期の偏差値は高め
高3の4・5月の模試では、浪人生がいるため、偏差値が低く出ます。
1年勉強してきた浪人生が加わると、急に模試の成績が下がる人もいます。
高3の4月の時点で、全範囲を勉強完了してる現役生は少ないはずです。
この時期の模試の成績を気にする必要はありません。
ただ、模試の偏差値で大切になるのは、夏以降と覚えておきましょう。
夏の時点では、模試で思うような結果が出なくても問題はありません。
ですが、秋以降の模試では、模試での結果を求められます。

模試で注意すること②:模試の結果は、1ヶ月後
模試の結果が返ってくるのは、基本的に1ヶ月後になります。
模試を受けた段階と結果が返ってくるときでは、成長しているはずです。
成績が伸びるのには、最低2ヶ月かかると言われています。
ですが、1ヶ月もあれば、新しく理解できた分野も多いです。
むしろ、結果が返ってきたときに、1ヶ月間の振り返りが大切です。
周りも勉強していますが、自分も頑張っていることを褒めましょう。

模試で注意すること③:絶対評価でなく相対評価
受験だけでなく、模試の判定も同様に、相対評価になります。
- 点数80点で平均点80点→E判定
- 点数80点で平均点60点→C判定
- 点数80点で平均点40点→A判定
同じ80点でも、受験生の平均点が変われば、大学の判定も変わります。
平均点は、すべての受験者の点数から出すもので、相対評価と分かります。
絶対評価は、80点以上はA判定と点数で決められています。
簡単な話、同じ大学を志望してる人が失点しない部分を取るだけです。
簡単に思えますが、普段から基礎を意識して暗記していますか。

模試で注意すること④:一発屋にならないように
模試の問題は毎回種類が違い、同じ問題が出てくることはありません。
古典の文章が同じことはありますが、基本はないものと捉えましょう。
結果が出た模試は、得意分野が多く出題されただけなこともあります。
得意分野を持っていることは素晴らしいですが、慢心は危険です。
第一志望を受けるときには、全範囲どこでもできるのが理想です。
ここまでやらなくても合格できますが、模試結果で一喜一憂はNGです。
模試でA判定を取っていても、落ちることは全然ある話です。

模試で注意すること⑤:問題形式・受験層が違う
みんなが受ける模試は、志望大学と同じ問題形式ではありません。
- 英作文・和文英訳が出題されない
- 2次試験でリスニングが出題
- 数学の記述問題は出題されない
- 国語は現代文のみ出題される
上記のようなことはよくある例です。
また記述模試といっても、国公立志願の人がレベル関係なく受けます。
私立志望の受験生が記述模試を受けていることだってあります。
そのため、志望大学と同じ形式の模試があれば、受験をおすすめします。
この形式の模試は、年に数回しかなく、模試自体がない大学もあります。
- 6月:東大・京大・名大入試オープン(河合塾)
- 8月:東大・京大入試実践模試(駿台)
- 10・11月:有名大学の入試オープン模試(河合塾)
- 10・11月:有名大学の入試実戦模試(駿台)
※東進は年2〜4回ほど、大学別本番模試を行なっている
その他にも、大学・大学群別の予想問題集があれば、活用しましょう。

まとめ:模試は参考程度に利用しよう
「模試での注意するべきポイント」を解説しました。
模試は、今までの勉強の力試しになるもので、今後を分析するものです。
模試の結果で騒ぐよりも、次に活かすことを考えておきましょう。
模試の問題はランダムで偶然の1問でしかありません。
ただ、それは受験本番も同様のことなので、言い訳は厳禁です。
